中学生の英語の勉強法。今の点数からどこに戻るかで決まる

中学生

英語だけ点数が動かない。原因は勉強量ではなく、戻る場所を間違えていることが多いです。

点数帯ごとの立て直し方を整理しました。

英語だけ点が伸びない中学生に共通する3つのつまずき

テスト前にノートへ何ページも単語を書き写している。

それなのに英語だけ50点前後から動かない、という相談は珍しくありません。

塾や家庭教師が書いている記事を5本読み比べたところ、指摘されている原因はきれいに3つへ集約されていました。

  • 単語を「書く作業」で覚えていて、音を一度も通していない
  • 復習をしないまま次の単元へ進み、前の文法が穴のまま残っている
  • 読んで理解した気になって、自分で書く時間・声に出す時間がない

この3つが厄介なのは、どれも「勉強していない」わけではないところです。

本人には机に向かった実感があり、保護者から見ても手を抜いているようには見えません。

だから原因が勉強法ではなく才能の問題にすり替わり、英語だけ苦手意識が固まってしまいます。

手を動かした時間の割に、記憶に残る形で英語に触れていないことが、点数が止まる正体です。

みやぎさん
みやぎさん

ノートに10回書いたのに、テストになると出てこないんですよね。

すぎやまさん
すぎやまさん

書く作業そのものが目的になっていると、そうなりがちです。声に出して読むだけでも定着はかなり変わります。

中学1年のbe動詞と一般動詞があいまいなまま中学2年の受け身に入ると、そこから先はほぼ全部つまずきます。英語は前の単元が次の単元の土台になる積み上げ型の教科です。

中学生の英語の勉強法は「どこまで戻るか」で変わる

検索して上位に出てくる記事は、どれも単語、文法、和訳と英訳、長文、リスニングという同じ並び順を全員にあてはめています。

正直なところ、これは40点の生徒と75点の生徒に同じ処方を出しているのと変わりません。

点数が示しているのは「今どこに穴が空いているか」なので、始める場所も点数によって動きます。

直近の英語の点数 まず戻る場所 最初の2週間でやること
40点未満 中学1年のbe動詞と一般動詞 1年生の教科書本文を音読しながら、be動詞の文と一般動詞の文を書き分ける
40〜60点 ひとつ前の学年の文法(不定詞・動名詞・比較・受け身) 学校ワークの間違えた問題だけを3周する
60〜80点 語彙の量と長文を読む速さ 教科書範囲外の単語を毎日20語、80〜120語の英文を1日1本読む
80点以上 リスニングと英作文 シャドーイングを毎日10分、英作文を週2本書いて先生に見てもらう

戻る学年が判断できないときは、学校ワークの単元ごとに5問だけ解いてみてください。

3問以上落とした単元が、そのまま戻る地点になります。

今の点数から逆算して出発点を決めるだけで、同じ勉強時間でも伸び方が変わります。

戻る学年が2つ前になっても焦らなくて大丈夫です。中学1年の内容は量が少ないので、2週間あればひと通り通せます。

単語・文法・音読、毎日回す3つのステップ

ステップ1 単語は音とセットで、2秒で答えられるまで

単語帳を眺めるだけの覚え方だと、見れば分かるが書けない、聞いても分からないという状態になります。

発音、意味、短い例文を一組にして、声に出しながら覚えていきます。

目標は、英語を見て2秒で日本語が出ること、日本語を見て2秒で英語が出ることです。

覚えられた単語はその場で外し、落ちた単語だけを翌日もう一度回します。

単語をノートに何十回も書き写す覚え方は、時間の割に残りません。

同じ10分なら、20語を3回まわしたほうが定着します。

ステップ2 文法は例文ごと覚えて、ワークで手を動かす

文法書のルールを読んだだけでは、テストの場面で取り出せません。

be動詞と一般動詞、不定詞と動名詞、現在完了と過去形のように間違えやすい組は、例文を上下に並べて比べます。

学校のワークは全問を解き直すのではなく、間違えた問題だけを3周します。

間違えた問題に印をつけておけば、テスト前に見る場所が最初から決まっている状態になります。

ステップ3 音読とシャドーイングで耳と口を鍛える

教科書の本文を、場面を思い浮かべながら5回読みます。

慣れてきたら音声を流し、少し遅れて追いかけるシャドーイングに切り替えます。

リスニングが取れない生徒の多くは、耳が悪いのではなく、その単語の音を知らないだけです。

みやぎさん
みやぎさん

シャドーイング、なんだか難しそうで手が出ません。

すぎやまさん
すぎやまさん

最初は口が回らなくて当たり前です。1日3文でいいので、同じ文を1週間続けると急にそろってきますよ。

平日20分・休日45分に収める1週間の割り振り

毎日やると決めても続かないのは、1日の分量を決めていないからです。

平日は20分を上限にして、超えたら翌日に回します。

曜日 やること 時間
月〜金 単語10分+教科書の音読5分+ワーク5分 20分
土曜 1週間で落とした単語の回し直し+英文を1本読む 45分
日曜 間違えた文法の解き直し+シャドーイング10分 45分

この形なら1週間でおよそ2時間半になります。

3日空けて90分やるより、毎日20分ずつ触れたほうが記憶に残ります。

部活で帰りが遅い日は、単語10分だけに削って構いません。ゼロの日を作らないことのほうが、1日の量より効いてきます。

定期テスト2週間前から返却日までの動き方

定期テストは範囲が決まっているので、やることも自動的に決まります。

  • 2週間前:範囲の単語と熟語を全部覚えきる
  • 1週間前:学校ワークを1周し、間違えた問題に印をつける
  • 3日前:印をつけた問題だけを解き直し、教科書本文を音読する
  • 前日:本文の穴埋めと並べ替えを想定して、実際に書いて確認する

答案が返ってきたら、その日のうちに失点を4種類へ仕分けます。

単語のつづり、時制の見落とし、文法の勘違い、長文の読み落としの4つです。

どこで落としたかが分かれば、次の2週間で何をやるかも自動的に決まります。

模試のときだけ違うこと
模試は範囲が指定されないので、直前の詰め込みが効きません。中学3年の模試なら1年生からの全範囲が対象になるため、日ごろの単語と音読の積み重ねがそのまま点数に出ます。

続かない生徒がやめずに済む工夫と、塾を考える時期

英語が続かない理由は意志の弱さではなく、始めるまでの手間が多いことです。

単語帳と教科書は机の上に出しっぱなしにしておきます。

音声はスマートフォンのホーム画面に置いて、1タップで鳴る状態にしておきます。

正直に書くと、家庭学習だけで立て直せる生徒ばかりではありません。

中学1年の内容まで戻る必要があって、なおかつ本人が机に向かえない場合、家庭で押し切ろうとするほど関係がこじれます。

3か月続けて点数が動かないようなら、塾や家庭教師を入れる時期だと考えていいです。

塾に入れる場合も、集団か個別かで迷う前に「どの学年から見てもらえるか」を先に聞いてください。

学年をさかのぼって扱ってくれない教室に入ると、穴が空いたまま先へ進むことになります。

各学年で何を学ぶかは、文部科学省が公開している資料で確認できます。

この記事を書いた人
みやぎさん
みやぎさんのベストオンライン英会話の管理者であり外国語関連のライターです。資格勉強に英会話の先生や生徒からリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。特に学生向けの英語について執筆しています。
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