書店の学習参考書コーナーで、20分立ったまま決められなかった。
本の種類ごとの役割と、買う時期が分かれば選べます。
本を買う前に、足りないのが単語か文法か読む力かを分ける
英語の点が取れない、という状態はひとくくりにできません。
単語が読めないのか、文の形が作れないのか、長い文章で時間が足りないのか。ここを分けないと、買う本は決まりません。
やり方は5分で済みます。返ってきたテストを広げて、間違えた問題に3色で印を付けてください。
単語のつづりや意味で落とした問題、文法の形で落とした問題、長文で時間が足りずに空欄になった問題。この3つです。
一番印が多かったところが、いま買うべき本のジャンルです。
3色が同じくらいの数なら、学年を1つさかのぼった1冊を選んでください。今の学年の本を買っても、途中でまた止まります。
・文法の印が多い → 参考書か文法ドリル
・長文の空欄が多い → 長文問題集
・全部まんべんなく多い → 学年をさかのぼる1冊

うちはランキング1位の本を買って、3ページで止まりました。まず印を付けてから買えばよかったです。
中学生の英語の勉強法に使う本は4種類。役割がまったく違う
書店に並んでいる本は、大きく4つに分かれます。
この4つを混同したまま買うと、同じような本が2冊増えて終わります。
| 種類 | 何のための本か | 持つ冊数の目安 |
|---|---|---|
| 参考書 | 読んで意味を理解する。辞書のように引くこともある | 1冊 |
| 問題集・ドリル | 手を動かして書けるようにする | 1冊(学校のワークがあるなら0冊でも足ります) |
| 単語帳 | 高校入試までに要る語をまとめて覚える | 1冊。増やす意味はありません |
| 洋書(多読用) | 英語を読むことに慣れる。点数は目的ではない | 読みたいだけ |
ここで一番間違えやすいのが、参考書と問題集をどちらも買ってしまうパターンです。
学校のワークがすでに問題集なので、家に3冊目の問題が増えるだけになります。
単語帳を2冊持つのも意味がありません。中学生向けの単語帳は、載っている語がどれもほぼ同じだからです。
載っている語より、アプリの音声が付くかどうかで選んだほうが実になります。

取材した塾の先生は「学校のワークが終わっていないうちに市販の問題集を買うのは、順番が逆」と言い切っていました。
学年と時期で、手を出す本は変わる
同じ本でも、買うタイミングを外すと使わないまま終わります。
目安を並べておきます。
| 時期 | 足す本 | その時期にやること |
|---|---|---|
| 中1の1学期 | 買わなくていい | 教科書とワークを1周する |
| ワークが難しいと感じたとき | やさしい参考書を1冊 | 先に参考書を読んでからワークに戻る |
| 中2の冬から中3の春休み | 中1・中2の総復習の1冊 | 2年分を10日から1か月で一気に回す |
| 中3の部活引退後 | 単語帳と長文問題集 | 毎日単語、週2回長文 |
| 入試3か月前 | 新しい本は買わない | 持っている本の2周目と過去問 |
取材した塾の先生は「入試問題の6割から7割は中1と中2で習った内容から出る」と話していました。
だから中3の春休みに2年分を戻す1冊が効きます。ここに1か月使えた子は、夏以降がとても楽になります。
総復習の本には、10日で終わる薄いタイプと、25単元くらいある厚めのタイプがあります。
部活が春休みも続くなら薄いほう、時間が取れるなら厚いほうです。両方買う必要はありません。
英語が苦手な子の1冊目に向く本のタイプ
1冊目は「読める厚さかどうか」で決まります。中身の良さより先に、終わる量かを見てください。
文法用語でつまずいている場合
「主語」「動詞」あたりで止まる子には、用語をやさしい言葉に置き換えている本が向きます。
「中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本」は160ページほどで、be動詞と一般動詞の違いから順に進みます。
1冊が薄いので、夏休みに1周できます。
読むより書いて覚えたい場合
読んでも頭に残らないタイプの子には、書き込み式のドリルのほうが早いです。
「中学 英文法 パターンドリル」は1回2ページで区切られていて、選択問題、並べかえ、英作文の順に同じ文法を3回さわります。
1日2ページなら、続けやすい量です。
説明を読み込んで納得したい場合
理屈から入りたい子には、説明のページが厚い本が合います。
「これでわかる 中学英文法」は全40単元で、1単元4ページのうち2ページが説明です。
その場で問題も解けるので、参考書と問題集を1冊で済ませられます。
1冊目で避けたい本
- 300ページを超える分厚い総合参考書
- 高校入試の過去問だけを集めた問題集
- 大人向けの「やり直し英語」の本
買った本を最後まで終わらせる回し方
ここが一番書かれていない部分です。本は選び方より、終わらせ方で差が出ます。
まず、買った日に最後のページを開いて、総ページ数を確認します。
それを終わらせたい週数で割って、1日にやるページ数を鉛筆で表紙の裏に書いてください。160ページを8週で割ると、1日3ページです。
この数字を先に決めていない本は、だいたい30ページあたりで止まります。
次に、ページの端に日付を書く欄を作ります。やった日だけ書きます。
3日空いたら、その週は新しいページに進まず、前に戻って解き直します。進めることより、空白を作らないほうが大事です。
日付を書く欄は、机の前の壁に貼ったカレンダーでも構いません。開いた日に丸を付けるだけでも続き方が変わります。
2. 終わらせる週数で割って1日分を決める
3. 表紙の裏にその数字を書く
2周目は全部やりません。1周目に間違えた問題だけです。
これをやると、2周目は1周目の3分の1の時間で終わります。ここだけは本当に得します。

1日3ページって少なく見えますよね。でも8週続いた子は、それだけで学年順位が二桁上がりました。
洋書の多読は、テストの点とは別のところに効く
物語の英語の本を読む多読は、参考書とはまったく別の話です。
正直に言うと、次の定期テストの点にはほぼ効きません。ここを期待して始めると続きません。
効くのは、英語の文を左から右に読むくせと、長い文章に対する抵抗の少なさです。高校に入ってから差が出ます。
選ぶときは、辞書を引かずに読めるものにしてください。1ページに知らない単語が5つ以上あるなら、その本はまだ早いです。
中学生に読まれているのは「Holes」「Wonder」「Because of Winn-Dixie」あたりです。文が短く、話の展開が速いので手が止まりにくいです。
英検の級を目安にするのも手です。英検3級は中学卒業程度とされているので、3級に受かる力があれば、やさしい児童書に手が届きます。
合わない本を見切る目印と、そのあとの動き
買った本が合わないことは普通にあります。もったいないと思って続けるほうが損です。
見切っていい目印は3つあります。
- 説明を2回読んでも何を言っているか分からないページが、続けて3つある
- 1ページに30分以上かかる
- 2週間で1回も開いていない
どれかに当てはまったら、その本は1段階レベルが高すぎます。学年をひとつ下げた本に替えてください。
替えるときは、書店で立ち読みして、最初の単元を1ページ読んでみるのが確実です。ネットの評価より、自分の目のほうが当たります。
途中でやめた本は、捨てずに本棚の下の段へ置いておいてください。学年が上がってから開くと、急に読めることがあります。

棚に3冊並んでます。1冊に絞って、表紙の裏に日割りを書くところからやってみます。
みやぎさんみやぎさんのベストオンライン英会話の管理者であり外国語関連のライターです。資格勉強に英会話の先生や生徒からリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。特に学生向けの英語について執筆しています。


