英語だけ点が取れないとき、原因は勉強量よりも、戻る場所を間違えていることが多いです。中学生が3年間で習う英語の文法は、数え方にもよりますが20から24単元ほどしかありません。全部をやり直す必要はなく、自分が止まっている単元まで戻れば足ります。学年ごとの一覧と、戻る学年の決め方、無料で使える文法サイトの使い分けを順に書きます。

単元の名前は聞いたことがあるのに、どれが分かっていないのか自分でも分からない。そこで止まっている人がとても多いです。
中学3年間で習う文法は24単元
中学で習う文法は、多く数えても24単元ほどです。エイプリル・イングリッシュ・アカデミーのコラムでは、中学英文法が24項目に整理されています。教科書によって単元の切り方が違うため、数え方によっては20前後になります。
並んでいるのは、be動詞、一般動詞、時制、助動詞、比較、不定詞、動名詞、受け身、現在完了、関係代名詞など。名前だけ見ると多く感じますよね。ただ、その大半は動詞の形が変わる話です。
中学校英語学習サイトでは、本格的な文法の単元は1年生の2学期くらいから出てくると説明されています。夏休み明けから急に難しくなった記憶があるなら、その時期の単元まで戻るのが早いです。
学年ごとの並びは下の表のとおりです。使っている教科書で順番が前後することがあるので、目安として見てください。
| 学年 | 主な単元 | つまずきやすいところ |
|---|---|---|
| 中1 | be動詞、一般動詞、疑問詞、命令文、三人称単数現在、現在進行形、can、一般動詞の過去形、名詞の複数形、代名詞 | be動詞と一般動詞の混同、三単現のs、疑問文と否定文の作り方 |
| 中2 | be動詞の過去形、過去進行形、未来形、have to、must、may、不定詞、動名詞、比較、There is、接続詞 | 不定詞と動名詞の使い分け、比較級と最上級の作り方 |
| 中3 | 受け身、現在完了、現在完了進行形、原形不定詞、分詞、間接疑問、関係代名詞、仮定法 | 現在完了の3つの意味、関係代名詞の省略、後ろから名詞を説明する形 |
戻る学年はbe動詞と一般動詞で決まる
どこまで戻るかは、be動詞と一般動詞を混ぜずに使えるかで決まります。この2つの区別があいまいだと、そのあとの単元もほとんど固まりません。逆にここが分かっていれば、中2の途中から始めても追いつけます。
次の3つを、辞書を見ずに紙へ書いてみてください。1問でも迷ったら、中1の前半まで戻ります。
- 「私は毎日サッカーをします」を英語にする
- 「彼はサッカーが好きではありません」を英語にする
- 「あなたは学生ですか」を英語にする
1つ目と2つ目は一般動詞の文、3つ目はbe動詞の文です。ここで don’t と isn’t が入れ替わる人は、中1の一般動詞の否定文から読み直します。3問とも書けたなら、次は中2の不定詞と動名詞を同じやり方で試します。
中1でつまずくのは三単現のsと疑問文
中1でやり直す価値があるのは、三単現のsと、疑問文と否定文の作り方の2か所です。この2つはテストで毎回出るうえに、中2以降の単元にもそのまま持ち越されます。
三単現のsは、主語がhe、she、itのときだけ動詞に s か es を付けるという決まりです。He play soccer と書いてしまう人は、主語を見てから動詞を書く順番が身についていません。英文を書く前に、主語を指で押さえる。それだけで正答率が変わります。
疑問文と否定文は、be動詞なら語順を入れ替える、一般動詞なら do や does を借りてくる、という形の違いがあります。ここを別々に覚えるのではなく、いつも2つ並べて書くのがおすすめです。
中学校英語学習サイトでは、文法の勉強では例文をできるだけたくさん覚えるようにと書かれています。教科書の基本文をそのまま口に出して、10回くらい繰り返してみてください。
中2は不定詞と動名詞の区別でつまずく
中2で時間を使うべきなのは、不定詞と動名詞の使い分けです。どちらも日本語にすると「〜すること」になるため、同じものだと思ったまま先へ進んでしまいがちです。
不定詞は to と動詞の原形をセットにした形で、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3つがあります。動名詞は動詞に ing を付けて名詞のはたらきをさせる形です。エイプリル・イングリッシュ・アカデミーのコラムでは、どちらを目的語にとるかで動詞を分けて覚えるやり方が示されています。
覚え方は単純で、動詞ごとに丸暗記します。enjoy、finish、stop のあとは動名詞。want、need、hope のあとは不定詞。この6語を先に入れておくと、テストの並べ替え問題でつまずく回数が減ります。
比較も中2の山場です。er と est を付ける形と、more と most を前に置く形の2種類があります。どちらになるかは単語ごとに決まっているので、形容詞を覚えるときに一緒に確認しておくと後がラクです。

不定詞の3用法を全部覚えてから進もうとすると止まります。まず名詞的用法だけ書けるようにして、残りは例文で後から足していきましょう。
中3は現在完了と関係代名詞に時間をかける
中3の文法は、現在完了と関係代名詞の2つに時間を寄せるのが現実的です。入試でも定期テストでも出題が多く、しかも自力では気づきにくい間違いが起きやすい単元だからです。
現在完了は have と過去分詞を組み合わせた形で、継続、経験、完了の3つの意味があります。形が同じなのに意味が3つあるので、日本語訳だけを見ていると区別がつきません。for や since が付いていれば継続、ever や never が付いていれば経験、というように、一緒に出てくる語とセットで覚えます。
関係代名詞は、2つの文をつないで名詞をうしろから説明する形です。The boy who is playing soccer is my brother. がその形にあたります。説明したい名詞のすぐ後ろに who や which、that が来ます。目的語のはたらきをしているときは省略できるので、省略されたぶんを補って読む練習をしておきたいところです。
受け身も同じ時期に習います。be動詞と過去分詞という形は関係代名詞や現在完了と部品が重なるので、過去分詞の一覧を先に覚えてしまうほうが早いです。
無料の文法サイトは3つ使い分ける
無料サイトは、単元一覧、解説、印刷用プリントの3種類を1つずつ決めておけば足ります。まとめサイトを次々に開いて比べているうちに、勉強する時間がなくなるからです。
中学英語の文法まとめサイトは、中1から中3までの単元がそのまま目次になっています。自分がどこで止まっているかを探すときに向いています。
中学校英語学習サイトは、要点のまとめと練習問題が同じ場所にそろっています。単元の説明を読んですぐ問題を解きたいときに使います。
くり演は、学習塾で実際に使われているプリントをPDFで公開している演習問題サイトです。ユーザー登録なしで無料で印刷でき、反復練習向けに難易度は低めに作られていると書かれています。書いて覚えたい人はここを使います。
| サイト | 向いている使い方 | 印刷 |
|---|---|---|
| 中学英語の文法まとめ | 単元の一覧から自分の止まった場所を探す | 画面で読む |
| 中学校英語学習サイト | 要点を読んでそのまま問題を解く | 画面で読む |
| くり演 | 同じ単元を紙で何度も練習する | PDFを無料で印刷 |
明日からやることを3つに絞る
やることは、戻る単元を決める、例文を10回書く、同じ単元をもう一度解く、の3つだけです。これ以上増やすと、どれも中途半端になります。
まず、前に書いた3つの英作文で戻る学年を決めます。次に、その単元の教科書の基本文を3つ選んで、見ないで書けるまで繰り返します。最後に、同じ単元のプリントを日をあけてもう一度解きます。
カーディム英語タイムズでは、易しめのものから始めて難易度を上げながら同じ範囲を繰り返すやり方が紹介されています。1回で完璧にしようとせず、同じ単元に何度か戻るほうが結果的に早く終わります。
参考書を買い足したくなったときは、レビューと中身のレイアウト、音声が付いているかを見てから決めるとよいです。アガルートコーチングのコラムでも、その3点を選ぶときの基準として挙げています。

今日決めることは1つだけ。戻る単元の名前を紙に書いてください。そこから先は、その単元のプリントを解くだけで進みます。
みやぎさんみやぎさんのベストオンライン英会話の管理者であり外国語関連のライターです。資格勉強に英会話の先生や生徒からリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。特に学生向けの英語について執筆しています。


