確定申告の前夜、レシートの束を前にして複合機の前に立ちっぱなしになったことがあります。あの二時間を返してほしい。7台を並べました。
この記事で紹介するポータブルスキャナー7選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | リコー PFU ScanSnap iX1300 | ![]() |
20枚まとめて放り込める | Amazon楽天 |
| 2位 | エプソン スキャナー ES-60WB | ![]() |
電源のない部屋でも動く | Amazon楽天 |
| 3位 | リコー PFU ScanSnap iX100 | ![]() |
充電1回で260枚読む | Amazon楽天 |
| 4位 | ブラザー MDS-940DW | ![]() |
microSDに直接ためる | Amazon楽天 |
| 5位 | エプソン スキャナー ES-50 | ![]() |
値段と軽さの折り合い | Amazon楽天 |
| 6位 | Canon imageFORMULA DR-P208II | ![]() |
ケーブル1本で完結する | Amazon楽天 |
| 7位 | Canon imageFORMULA R10 | ![]() |
ソフトを入れずに使える | Amazon楽天 |
紙が減らなかった三年間と、机の上に置いた一台
ペーパーレスにするぞと言い続けて、三年ほど何も変わりませんでした。理由ははっきりしていて、スキャンする場所が遠かったからです。
複合機は廊下の先、パソコンは寝室。この動線だと、紙は積むほうが早い。机の手が届くところに一台置いた月から、紙の山の高さが初めて減りました。
性能の話より先に、置き場所の話をしたほうがいいと思っています。1日3枚を毎日流せる場所に置けるかどうかで、結果はほぼ決まります。

置き場所が決まらないうちに高い機種を買うと、たいてい箱のまま棚に戻ります。先に机の上を20センチ空けてください。
7台を占有幅と音の大きさで並べた比較表
性能と仕様、それから販売店で聞いた売れ方をもとに比べています。「音の大きさ」は、夜11時のリビングで家族に文句を言われるかどうかで付けました。
| 機種 | 机で占める幅 | 連続で流せる枚数 | 夜でも動かせる静かさ | 電源 |
|---|---|---|---|---|
| リコー PFU ScanSnap iX1300 | 約30cm | 20枚 | ★★★☆☆ | ACアダプター |
| エプソン ES-60WB | 約27cm | 1枚ずつ | ★★★★☆ | 充電池 |
| リコー PFU ScanSnap iX100 | 約27cm | 1枚ずつ | ★★★★☆ | 充電池 |
| ブラザー MDS-940DW | 約32cm | 10枚 | ★★★☆☆ | 充電池 |
| エプソン ES-50 | 約27cm | 1枚ずつ | ★★★★☆ | USB給電 |
| Canon imageFORMULA DR-P208II | 約31cm | 10枚 | ★★★☆☆ | USB給電 |
| Canon imageFORMULA R10 | 約28cm | 20枚 | ★★★☆☆ | USB給電 |
机に置ける小型で選ぶ!ポータブルスキャナーのおすすめ7選
第1位 リコー PFU ScanSnap iX1300(ホワイト)

小型の中では別格の処理量です。A4を20枚までトレイに置けて、両面カラーを毎分30枚で読み切ります。
手元に置いて使っていて一番よかったのは、紙が上に戻ってくるUターン給紙でした。机の奥に排紙スペースが要らないので、壁につけて置けます。ボタン一つでクラウドまで飛ぶ設定にしてからは、確定申告前の作業が半日ぶん短くなりました。
惜しいのはACアダプターが要ることです。持ち歩き用途にはまったく向きません。あと、動作音は静かとは言えないので、深夜に大量に流すと家族に気づかれます。
20枚放り込んで席を立てる
第2位 エプソン スキャナー ES-60WB

約300gの本体にバッテリーとWi-Fiが入っています。コンセントの位置にしばられないので、ダイニングのテーブルでも和室でも同じように動きます。
最大1828.8mmの長尺紙に対応するのが、意外に効く仕様です。レジの長いレシートを切らずにそのまま通せます。口コミでも、この長尺対応を理由に選んだという声が並んでいました。
ただ、給紙は1枚ずつです。束で処理する日には向きません。バッテリーは何年か使えば弱るので、そこも頭に入れておいてください。
長いレシートも切らずに通せる
第3位 リコー PFU ScanSnap iX100(ホワイト)

400gで、充電1回あたりA4カラー約260枚という数字を持っています。出先で一日中スキャンしても電池が切れないのが、この機種の立ち位置です。
販売店の担当者によると、外回りの多い職種の指名買いが今でも多いそうです。レビューでも「スマホに直接飛ばせるので、その場でお客さんと共有できる」という使い方が目立ちました。A4カラー片面で約5.2秒という速度も、片面機としては十分です。
気になるのは発売からの年数です。新しい規格を求める人には物足りません。両面も非対応なので、契約書のような裏面のある書類が多い人には向きません。
充電1回で一日もつ外回り向け
第4位 ブラザー ドキュメントスキャナー MDS-940DW

この一覧で、microSDカードに直接ためられる数少ない機種です。パソコンもスマホも開かずに、本体だけでスキャンして帰ってこられます。
1回の充電で約320枚という数字も、現場向けの設計を表しています。メーカーの案内でも、電源のない場所での書類の電子化を想定しているとのことでした。両面同時読みに対応します。
難点は約700gという重さです。毎日カバンに入れる機種ではありません。カードに保存したデータをあとで整理する手間も、人によっては面倒に感じます。
本体だけで完結する現場仕様
第5位 エプソン スキャナー ES-50

270gという軽さと、この価格帯の折り合いがとれた機種です。Wi-Fiもバッテリーも省いたぶん、値段が下がっています。
USBケーブル1本で動くので、机の上の配線が増えません。使っていて助かったのは、電源を探さなくていいことでした。ノートパソコンにつないだ瞬間から動きます。
正直に言えば、機能は最小限です。両面もWi-Fiもありません。それでも、片面の領収書を1日数枚流すだけの人には、これ以上のものが要りません。もうこれでいいじゃん、と言い切る人が一定数います!!

機能を足すほど値段は上がりますが、使う機能は増えません。要らない機能を先に消してから選ぶと、だいたい正解にたどりつきます。
機能を削って軽さと値段を取る
第6位 Canon imageFORMULA DR-P208II

USBバスパワーで動くADF機です。電源ケーブルが要らないのに、原稿を10枚セットして両面を1回で読めます。
本体に入っているCaptureOnTouch Liteのおかげで、ソフトを入れられない共用パソコンでも動きます。販売店では、社内の共有機として置く用途で出ていくと聞きました。口コミでも、名刺とはがきを混ぜても止まりにくいという評価が並びます。
ただ、重さが1kg近くあります。持ち出す機種ではありません。動作音もそれなりに出るので、静かなオフィスだと気を使います。
ケーブル1本で両面10枚
第7位 Canon imageFORMULA R10

ソフトのインストールが要らない、というのがこの機種のすべてです。USBでつないだ瞬間から本体のソフトが立ち上がり、スキャンして保存まで進みます。
実家のパソコンにつないで使ってみたところ、機械が苦手な親でも一人で操作できていました。斜行補正や白黒自動判別が最初から効いているので、設定画面を開く場面がほとんどありません。
弱いのは速度です。片面200dpiでカラー9枚毎分なので、束を流すと待ち時間が出ます。トレイを開いたときの奥行きも意外に取るので、狭い机だと窮屈です。
つないだ瞬間から使える手軽さ
迷ったら給紙トレイの有無とバッテリーの2択で決める
細かい仕様を並べても決まりません。実際に効くのは二つの分かれ道だけです。
一つ目は給紙トレイがあるかどうか。机の上に置いて束を処理するなら、トレイのある機種を選ばないと手が止まります。
二つ目はバッテリーの有無です。家の中だけで使うなら不要ですし、値段も下がります。持ち出す人だけが払う費用だと思ってください。
実機の動きを見ておくと、給紙まわりの感じがつかめます。上に戻ってくるタイプの動きは、文章より映像のほうが早いです。
スキャンを習慣にするために足しておくもの
機械を買っただけでは紙は減りません。周辺の小物のほうが、続くかどうかを決めます。
まずは電源タップです。机の上に一台増えるということは、コンセントが一口埋まるということ。足りないまま床の延長コードを引くと、そのうち抜かれます。
次に、取り込み待ちの紙を入れる浅いトレイ。深い箱にすると底の紙が忘れられます。高さ5センチ以下の浅いものにすると、たまった量が目に入って手が動きます。
三つ目にキャリアシートを数枚。折れた紙やホチキス跡のある書類は、そのまま通すと詰まります。挟むだけで素直に流れるので、持っておくと詰まりの八割は消えます。
みやぎさん学習と仕事まわりの道具を扱うプロライターです。今回は量販店のパソコン売り場の担当者と、在宅で経理を担当している方3名へのリサーチをもとに、机の上での置き方まで確認して並べました。


