中学生の英語の勉強方法は単語10分から始める

中学生 英語

英語だけ点数が上がらないとき、多くの場合ずれているのは勉強の中身ではなく順番です。単語を覚えきる前に長文を読んだり、発音を確かめないまま書き取りを繰り返したり。どちらも時間はかかるのに、テストの点には出にくいやり方です。中学生の英語の勉強方法を、単語から長文までの順番と、1日20分の中身の決め方まで並べます。

みやぎさん
みやぎさん

単語も文法も、やってはいるんです。それでも点が伸びなくて。

英語の勉強は単語から始めて長文で終わる

進める順番は、単語、文法、和訳と英訳、音読とリスニング、長文読解の5つです。前の段が抜けたまま次へ進むと、どこで間違えたのか自分で分からなくなります。英語は前の単元が分からないと次が読めない教科だからです。

この順番を飛ばして、いきなり長文から入る人がとても多いです。読めないのは読み方のせいだと感じるからです。ただ、知らない単語が1文に3語も4語も出てくる状態では、読み方を変えても点は変わりません。

覚える語の量を先に知っておくと、計画が立てやすくなります。中学の3年間で足す語は1600語から1800語程度です。3年間で割ると、1週間あたり11語ほど新しく覚える計算になります。

文部科学省の「外国語の言語材料」の学校段階別一覧表では、中学校の3年間で、小学校で学習した語に1600語から1800語程度を加えて指導するとされています。小学校ぶんを合わせると、中学を卒業するまでに触れる語は2200語から2500語程度になります。

1週間で11語なら、部活があっても届く量です。逆に、3か月ためると140語を超えます。ためないことが、いちばん効く進め方になります。

単語は10回書くより1回隠して書く

同じ単語を続けて10回書くのは、覚える作業ではなく写す作業になりがちです。栄光ゼミナールでは、直前に書いた単語を隠して1回ずつ書く方法がすすめられています。写しながら書くと、間違ったつづりのまま覚えてしまうこともあります。

書くときは声に出します。発音と意味とつづりを、一度に入れるためです。Z会が2025年8月に中学1年生から3年生946名にとったアンケートでは、書きながら読むやり方をしている人が多いという結果が出ています。

  1. 単語を見て、意味と発音を確かめる
  2. その単語を手で隠す
  3. 声に出しながら1回だけ書く
  4. 答え合わせをして、書けなかった単語に印をつける
  5. 印のついた単語だけ、翌日もう一度やる

1回で覚えようとしないことです。印のついた単語だけを翌日に回すと、触れる回数が自然に増えます。20分で100語前後に触れる速さを目安にしてください。

そんなに速く進めない、と感じますよね。1語につき10秒ほどで次へ行くつもりで大丈夫です。止まって考えている時間は、覚えている時間にはなっていません。

文法は人に説明できたら覚えたことになる

なぜその形になるのかを自分の言葉で言えるなら、その単元は身についています。栄光ゼミナールでは、決まりを説明できないことは、その文法が理解できていないことだと説明されています。答えが合っていても、なんとなく選んだだけなら次は間違えます。

やり方はかんたんです。問題を解いたあと、正解になる理由と、自分の答えが違う理由の両方を口に出します。言葉が出てこない単元が、いま止まっている場所です。

ただし、全部に理由があるわけではありません。決まった言い方として、そのまま覚えたほうが早いものもあります。理由を考えるものと、丸ごと覚えるものを分けると進みが速くなります。

説明できるか確かめるとき、ノートに書くより声に出すほうが早く判定できます。書くと途中で調べてしまうためです。声なら、詰まった瞬間に分かります。

つまずく単元は中1中2中3で決まっている

止まる場所は学年ごとにほぼ決まっています。自分がどこで止まったかが分かれば、戻る場所も決まります。

学年 止まりやすい単元 先に直す単元
中1 be動詞と一般動詞、三単現のs、疑問文と否定文の語順 be動詞と一般動詞の区別
中2 不定詞と動名詞、比較、受け身、過去形と未来の言い方 不定詞と動名詞の使い分け
中3 現在完了、関係代名詞、間接疑問文 現在完了と過去形の違い

中2の文法をそろえておくと、中3の英語がかなり楽になります。栄光ゼミナールでは、中学英文法の大半を中2で学ぶため、中2が鍵の学年だと説明されています。ここが空いたままだと、中3の現在完了や関係代名詞も形だけの暗記になります。

戻る学年は、返ってきた答案から決められます。間違えた問題が、どの学年で習った単元かを1問ずつ確かめてください。中1の単元が2問以上あれば、中3の内容より先にそこを直します。

中3の秋に中1へ戻るのは遅すぎると感じるかもしれません。ただ、be動詞と一般動詞の区別は1週間で直せます。入試の長文はその区別の上に立っているので、戻ったほうが結果は早く出ます。

聞き取れない音は自分で発音できない音

リスニングが苦手なのは、耳ではなく発音のほうに原因があることが多いです。栄光ゼミナールでは、自分が発音できない音は聞き取れないと説明されています。at your house が「アッチャハス」と聞こえるのが、その例として挙げられています。

直し方は音読です。教科書の音声を1文だけ流し、同じ速さと高さでまねして読みます。5回続けたあとに、もう一度音声だけを聞いてみてください。

1日5分で足ります。教科書の音声は、学校で配られたQRコードから聞ける場合が多いです。見当たらないときは、学校の先生に確かめてみてください。

リスニングの配点は都道府県で違います。栄光ゼミナールでは、公立高校入試の配点のおよそ2割、埼玉県立と千葉県立では3割ほどを占めると説明されています。自分の受ける都道府県の配点は、教育委員会の入試実施要項で確かめられます。

すぎやまさん
すぎやまさん

3割なら、リスニングだけで順位が変わりますね。

1日20分を10分と5分と5分に分ける

週末に90分まとめてやるより、平日に20分ずつ分けたほうが点になります。人は覚えた内容を1日で7割ほど忘れると言われています。同じ単語や英文に、日をまたいで何度も触れる形にするためです。

  • 単語 10分(隠して1回書く。印のついた単語だけ)
  • 音読 5分(教科書の本文を1つ。声に出す)
  • 直し 5分(学校のワークで間違えた問題だけ)

時間が取れない日は、単語の10分だけにします。0分の日を作らないほうが、翌日に戻りやすいからです。20分を5日続けると、1週間で100分になります。

部活の大会前など、どうしても取れない週もありますよね。その週は音読の5分だけ残してください。耳と口は、間が空くといちばん早く戻ってしまいます。

テスト2週間前に範囲の単語を終わらせる

定期テストは、範囲の単語と熟語を先に終わらせた人から点が伸びます。教科書の本文も、単語が分かっていれば読み直す時間が短くて済みます。単語と本文が終わってから、学校のワークの解き直しに入る順番です。

ワークは2週間前から始めます。1周目で間違えた問題に印をつけ、2周目は印の問題だけを解きます。3周目まで回せると、同じ形の問題は落とさなくなります。

教科書の本文は、声に出して読める状態にしておきます。並べかえや穴うめで出やすいためです。読めない文が1つでも残っていたら、そこがそのまま失点になります。

テストが返ってきた日にやることも、先に決めておきましょう。間違いを、つづり、時制、決まりの覚え違い、本文の読み違いの4つに分けます。いちばん多かった1つが、次のテストまでに直す場所です。

ここまでの内容で、今日やる20分の中身と、戻る学年が決まります。まずは今週の5日、単語10分だけでも続けてみてください。

この記事を書いた人
みやぎさん
みやぎさんのベストオンライン英会話の管理者であり外国語関連のライターです。資格勉強に英会話の先生や生徒からリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。特に学生向けの英語について執筆しています。
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