本を切らずに取り込みたい、色を正しく残したい。その2つが理由なら、答えはガラス台の機械になります。7台を並べます。
この記事で紹介するフラットベッドスキャナー7選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | CanoScan LiDE 400 | ![]() |
ケーブル1本で動く薄型 | Amazon楽天 |
| 2位 | エプソン GT-S660 | ![]() |
立てたまま置いておける | Amazon楽天 |
| 3位 | エプソン GT-X980 | ![]() |
フィルムを本気で残す型 | Amazon楽天 |
| 4位 | エプソン DS-7500 | ![]() |
ガラス台と給紙の二刀流 | Amazon楽天 |
| 5位 | Plustek OpticBook 3800L | ![]() |
本のノドが黒くならない | Amazon楽天 |
| 6位 | サンワサプライ PSC-12UF | ![]() |
A3の図面を折らずに | Amazon楽天 |
| 7位 | キヤノン DR-F120 | ![]() |
冊子と束紙を1台で | Amazon楽天 |
買う前に決まってしまう、センサーが2種類あるという話
ガラス台の機械を選ぶとき、値段より先に見る欄があります。読み取りセンサーがCCDかCISか、という1行です。ここを見ずに買うと、本を開いて置いたときに真ん中が黒くつぶれて驚くことになります。
CISは薄くて安く、パソコンのUSBだけで動きます。代わりにピントの合う奥行きが浅いので、ガラスから数ミリ浮いた部分は影になって読めません。平らな書類と写真なら文句なしです。
CCDは分厚くて電源アダプターが要りますが、浮いた原稿でもピントがきます。開いた本、ホチキス留めの冊子、折り目のついた紙を扱うならこちらです。値段は3万円台からが目安になります。
- 平らな書類と写真だけ → CISで足りる
- 裁断しない本や冊子 → CCDを選ぶ
- フィルムを残したい → 1200dpi以上とフィルムホルダー付き
- A3の図面や見開き → 原稿台のサイズを先に確認
読み取りの速さは、A4を300dpiで10秒以下なら気になりません。写真をL判で残すなら300dpi、引き伸ばすなら600dpi、フィルムからA4に伸ばすなら2400dpiが目安です。数字を上げるほど1枚の待ち時間は伸びます。

解像度の数字を上げれば上げるほどきれいになる、と思っている人が多いのですが、書類なら300dpiで打ち止めです。上げた分は待ち時間と容量に消えます。
7台をセンサーと1枚あたりの待ち時間で並べた表
仕様と価格に、家電量販店の担当者から聞いた売れ方を足して比べました。「机の置きやすさ」は本体の面積と電源まわりの手間から、「本のノドの暗さ」は開いた本を置いたときに中央が黒く落ちるかどうかで見ています。
| 機種 | センサー | 原稿サイズ | 机の置きやすさ | 本のノドの明るさ |
|---|---|---|---|---|
| CanoScan LiDE 400 | CIS | A4 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| エプソン GT-S660 | CIS | A4 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| エプソン GT-X980 | CCD | A4とフィルム | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| エプソン DS-7500 | CCD | A4と給紙 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| Plustek OpticBook 3800L | CCD | A4 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| サンワサプライ PSC-12UF | CIS | A3 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| キヤノン DR-F120 | CIS | A4と給紙 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
ガラス台に置いて読み取る!フラットベッドスキャナーのおすすめ7選
第1位 キヤノン カラーフラットベッドスキャナ CanoScan LiDE 400

厚みが4cmほどしかなく、電源はUSBケーブル1本で足ります。コンセントを1つも占領しないので、机の裏の配線を増やさずに1台足せます。
2年ほど手元で動かしていますが、本体のボタンを押すだけで原稿の種類を判別して保存まで走ってくれるのが楽でした。A4を300dpiで7秒ほど、写真なら数秒で終わります。使わないときは立てて本棚の脇に差しています。
惜しいのは本のスキャンです。CISなので開いた本の中央が暗く落ちます。厚みのある原稿を扱うなら、この機械は候補から外れます。ガラス面が指紋を拾いやすいのも気になる点です。
コンセント不要で立てて収納できる
第2位 エプソン フラットベッドスキャナー GT-S660

底面のスタンドを回すと、立てたまま読み取れます。机の上を1枚分の幅しか使わないので、ノートパソコンの横に並べても手狭になりません。
口コミでは「1万円ちょっとで写真の色がここまで出るとは思わなかった」という声が多く見られました。最大4800dpiで、L判の写真なら5秒ほどで終わります。電源コードが要らない点も、置き場所を選ばない理由として挙がっていました。
弱点は1位と同じで、開いた本の中央です。厚紙を押さえるとガラスがたわむ感触があり、力を入れすぎると怖いという書き込みもありました。読み取り中の動作音も、深夜だとやや気になります。
立て置きスタンドで机が広いまま
第3位 エプソン A4フラットベッドスキャナー GT-X980

35mmから大判まで、フィルムを本気で残すための1台です。6400dpiで読めるので、押し入れのネガから四つ切りサイズのプリントを作り直せます。
実家のネガを整理したときに、この型を借りて丸一日回しました。フィルムのたわみを抑えるアクリル板が付いていて、輪っか状の模様が出にくいのは確かに効きます。CCDなので開いた本を置いても中央が沈みません。
正直、書類しか読まない人には過剰です。76,000円前後という価格に加え、本体は幅30cm奥行50cmと大きく、電源アダプターも必要になります。A4を300dpiで12秒と、速さでは安いCIS機に負けます。
ネガから四つ切りを作り直せる
第4位 エプソン A4高耐久フラットベッドスキャナー DS-7500

ガラス台の上に自動給紙の口が乗っている構造です。束になった契約書は上から流し、ホチキスを外せない冊子はフタを開けて置く、という使い分けが1台で回ります。
販売店へのリサーチでは、役所の窓口や病院の受付で長く使われている型だと聞きました。一日あたりの読み取り枚数に耐える設計になっているため、故障の相談が少ないそうです。給紙側は毎分40枚ほどで流れます。
難点は本体の重さと価格です。個人が家に置くには大げさで、机の上に据えると他の作業ができなくなります。給紙口を使うと原稿台より解像度が落ちる点も、写真用途には向きません。
束紙と冊子を1台でさばける
第5位 Plustek ブックスキャナー OpticBook 3800L

ガラス面の端が本体のふちギリギリまで来ています。本の背をガラスの端に当てて置けるので、開いた本の中央が黒く落ちません。
研究室でこの型を使わせてもらったことがあります。分厚い専門書を1ページずつ落としていく作業で、他社機なら真ん中に出る黒い帯が出ませんでした。ページをめくって置き直すだけなので、リズムが崩れません。
ただ、給紙口はないので1枚ずつしか読めません。書類の束を片づける用途には向いていません。付属ソフトの画面が古く、初回の設定で少し戸惑いました。

本を切らずに残したい人は、これ一択で十分すぎるぞ!!と言いたくなる特化ぶりです。逆に書類が主なら選ばないでください。
本の背をガラスの端まで寄せられる
第6位 サンワサプライ A3フラットベッドスキャナ PSC-12UF

A3の紙を折らずにそのまま置けます。A3を1枚およそ3.8秒で読み終えるので、図面や新聞の切り抜きが溜まっている人には効きます。
仕様を比べると、最大2400dpiで原稿カバーを取り外せる点が効いています。カバーが外れると分厚い本も置けるため、A3の見開きをそのまま残したい人が選んでいます。文字をテキストに変換する機能も付いています。
気をつけたいのは大きさです。幅56cm奥行39cmと、置く場所を先に決めないと痛い目を見ます。価格も8万円前後と高めで、A3を年に数回しか扱わないならコンビニのコピー機のほうが安く済みます。
A3を1枚3.8秒で読み終える
第7位 キヤノン imageFORMULA DR-F120

ガラス台と自動給紙の両方を持ちながら、家庭でも置ける大きさに収めた型です。給紙側に50枚まで置けるので、日々の書類は流し、本や冊子だけフタを開けて置く形で回せます。
レビューを追うと「小さな事務所で1台だけ買うならこれになる」という評価が並んでいました。読み取り速度は毎分20枚前後と控えめですが、置き換えの手間がない点で選ばれています。パスポートやカード類も台に置けます。
弱点は解像度で、最大600dpiまでです。写真やフィルムをきれいに残す用途には物足りません。発売から年数が経っているため、対応するパソコンのOSを買う前に確かめてください。
給紙50枚とガラス台を1台で
きれいに取り込めない原因は、たいてい機械ではない
読み取った画像が白っぽい、線が入る、色が転ぶ。この3つはほとんどガラス面と設定の問題です。機械を買い替える前に確かめる場所があります。
まずガラスです。指紋とホコリは想像より写ります。乾いた布で拭いてから、それでも線が残るなら内側のガラスが汚れています。次に原稿の押さえ方で、フタを軽く手で押さえるだけで端の黒みが減ります。
設定でもう1つ効くのが、保存する形式です。書類は検索できるPDF、写真はJPEG、あとから色を触るならTIFFで残します。書類を写真の設定で読むと、容量だけ増えて文字が探せないデータになります。
本体の横に置いておくと作業が止まらないもの
ガラス台の機械は消耗品が少ない代わりに、汚れとの戦いになります。用意しておくものは3つだけです。
- マイクロファイバークロス(ガラス面の拭き取り用)
- ブロアー(フタの内側とガラスのホコリ飛ばし)
- 写真用の白手袋(指紋を写真に残さない)
- フィルムを扱うならホルダーの予備
写真を大量に読み取る人は、白手袋があるかないかで仕上がりが変わります。指の脂は思った以上にガラスへ移り、次の1枚に薄い曇りとして出ます。
フィルムホルダーは折れやすい部品です。古い機種だと入手できなくなっていることがあるので、フィルム目的で中古を買う場合は付属品の有無を先に確かめてください。
みやぎさん学習まわりと事務の道具を扱うプロライターです。今回は家電量販店の担当者と、古い写真の電子化を請け負っている業者の方へのリサーチをもとに、仕上がりで差が出る場所まで確認して並べました。


