書店で1冊選んだのに、最初の20ページで止まったまま本棚に入っている。中学生の英語の参考書で、いちばん多い終わり方です。原因は本の中身ではなく、買うタイミングと冊数にあります。ランキングを見ると22選や37商品と並んでいて、そこから1冊に絞るのは難しいです。ここでは買う前にやることと、値段の実際、そして選ぶ順番を決めていきます。

点数が上がらないと、まず本を買いたくなりますよね。でも順番があります。
参考書を買う前に学校のワークを1周する
先にやるのは学校のワークです。買い足すかどうかは、それを1周してから決めてください。
個別指導を10年続けている塾講師のカケルさんは、定期テスト対策では学校のワークを完璧に仕上げることが最優先だと書いています。教科書とワークが仕上がっていれば、定期テストで80点くらいは取れるという見方です。
ただ、学校のワークは平均的にできる生徒を基準に作られています。英語が苦手な場合は、解くこと自体に苦労します。その状態のときだけ、やさしい参考書を1冊足します。
ワークが解けているのに参考書を買っても、やることが2倍になるだけです。順番を逆にしないでください。
ワークを1周する目安は、テスト範囲なら2日から3日です。解けなかった問題に印をつけておけば、参考書で読む場所もそこで決まります。印が5つ以下なら、参考書はまだ要りません。
参考書と問題集は役割が違う

説明を読むための本が参考書、手を動かすための本が問題集です。この2つを同じものだと思って買うと、解説だけの本を買って問題が足りなくなります。
比較サイトのマイベストの表を見ると、同じ棚に並ぶ本でも「参考書」「問題集」「一問一答」と形式が分けて書かれています。1冊で両方を兼ねているものもあります。
たとえば『これでわかる 中学英文法』は、解説を読んでからすぐ問題を解ける作りだと説明されています。ページ数は176ページ、解答解説の冊子が40ページです。
学校のワークがあるなら、問題の数は足りています。足すなら、解説が厚い側の本を選んでください。
見分け方は目次の次のページです。1つの単元に説明が2ページ以上あるものが参考書寄り、いきなり問題から始まるものが問題集寄りです。音声がついているかどうかも、そこに書いてあります。
学年別3冊と3年分1冊の値段差
同じシリーズでも、学年別に3冊そろえるより3年分が1冊になったものを買うほうが安く済みます。
学研出版サイトで2026年9月1日に確認したところ、『中1英語をひとつひとつわかりやすく。改訂版』と中2版がそれぞれ1,210円、中3版が1,320円でした。3冊で3,740円です。
同じシリーズを1冊にまとめた『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』は、マイベストの比較表に2,750円と掲載されています。328ページで、中学で習う文法項目が入っています。
| 買い方 | 冊数 | 税込の合計 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 学年別でそろえる | 3冊 | 3,740円 | 中1で入学時から使う |
| 3年分が1冊 | 1冊 | 2,750円 | 中2や中3で戻りたい |
| 単語帳を足す | 1冊 | 935円から | 長文で単語が読めない |
単語帳の935円は、学研の『高校入試 ランク順 中学英単語2000 改訂版』の税込価格です。同じサイトの『中学英単語をひとつひとつわかりやすく。改訂版』は1,540円でした。
今の点数で選ぶ1冊が決まる
選ぶ基準は好みではなく、直近の英語のテストの点数です。アガルートコーチングも、学校のテストの点数からおおよその学力を判断して選ぶ形をすすめています。

点数で決めていいんですか。得意な子と同じ本を買っても、開かないまま終わりますよ。
平均点より下なら、基礎から書いてあるものです。オールカラーで、左に説明、右に書き込み式の問題という見開きの形が進めやすいです。
安定して平均点以上なら、次に足りなくなるのは単語です。文法の本を買い替えるより、単語帳を1冊足すほうが点数に返ってきます。
学年でトップに近いなら、長文と上級の文法に進みます。『英語長文 難関攻略30選』のような本は、英語が苦手な段階では向かないとアガルートも書き添えています。
同時に使うのは2冊までにする
手元に置くのは学校のワークのほかに2冊まで。文法が1冊と、単語帳が1冊です。
3冊目を買うと、どれも半分で止まります。1冊を最後まで終えた人と、3冊を3分の1ずつやった人では、テストで出てくる差が大きいです。
英検を受ける予定があるなら、その対策本が3冊目になります。ただし受ける級が決まってから買ってください。級ごとに問題の形が違うので、先に買っても使う場面がありません。
入試が近づいたら、そこに総復習の1冊を足します。中3になる前の春休みに中1と中2の復習をしておくと、あとがラクです。高校入試の6割から7割は中1と中2の範囲から出ると、先ほどの塾講師も書いています。
10日間で終わる薄いものなら、部活が忙しくても入ります。1日1単元と決めて、10日で1周してください。
時間がとれる人は、25単元くらいある1か月かかるタイプでも構いません。どちらを選んでも中身に大きな差はないので、終わるほうを選ぶのが正解です。
終わった本は、テストが終わっても捨てないでください。中3の秋に同じ本をもう1周すると、覚え直しの時間が半分で済みます。
書店で目次と見開き1ページを見る
最後は書店で現物を開いてから決めてください。通販で買うと、届いてから字の大きさが合わないと気づくことがあります。
見る場所は2か所だけです。
- 目次を見て、いま学校で習っている単元がどのページにあるかを探す
- そのページを開いて、説明を1つ読んでみる
その説明を読んで意味が分かれば、その本は合っています。分からなければ、もう1段やさしいものに変えてください。厚さや口コミより、この2分のほうが当たります。
買ったその日に、最初の1単元だけ終わらせるのもおすすめです。1ページも開かないまま3日たつと、そのまま本棚に入ります。
近くに大きな書店がない場合は、出版社の公式サイトを見てください。ページ数と発売年、監修者の名前がそろっています。同じシリーズの改訂版かどうかも、そこで確かめられます。
今日決めることは1つだけです。ワークを1周するか、点数に合う1冊を書店で開くか。どちらか片方を今週のうちにやってみてください。

ワークを1周、点数で1冊、書店で2分。この3つだけで大丈夫です。
みやぎさんみやぎさんのベストオンライン英会話の管理者であり外国語関連のライターです。資格勉強に英会話の先生や生徒からリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。特に学生向けの英語について執筆しています。


