こんにちは、みやぎです。押し入れに眠ったポジフィルムを見返したい、という相談が増えています。今回は6機種を比べました。
この記事で紹介するスライドスキャナー6選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | Plustek OpticFilm 8300i Ai | ![]() |
7200dpiで大きく伸ばせる | Amazon楽天 |
| 2位 | ケンコー KFS-14DFST | ![]() |
パソコンなしで中身を確認 | Amazon楽天 |
| 3位 | サンワダイレクト 400-SCN064 | ![]() |
国内サポートで質問できる | Amazon楽天 |
| 4位 | PORTTA フィルムスキャナー | ![]() |
5インチ画面で見ながら保存 | Amazon楽天 |
| 5位 | エプソン GT-X980 | ![]() |
中判や大判まで読める1台 | Amazon楽天 |
| 6位 | サンワダイレクト 400-SCN058 | ![]() |
1万円台で始められる | Amazon楽天 |
スライドスキャナーとは:光を透かしてフィルムを読み取る機械
スライドスキャナーは、フィルムの裏側から光を当て、通り抜けた光を撮って画像にする機械です。透過原稿対応スキャナーとも呼ばれます。
紙をコピーする機械は、原稿に光を当てて跳ね返った光を読みます。フィルムは透明なので、この方式では真っ白にしか写りません。だから専用の機械が必要になります。
押し入れのフィルムをデータにするには、光を透かして読める機種を選ぶ必要があります。
スライドとネガの違い:見たままの色で写っているのがスライド
スライドは、正しい色と明るさのまま写っているフィルムです。リバーサルフィルム、ポジとも呼ばれます。プラスチックの枠に1コマずつはめてあるものはマウント済みスライドといいます。
ネガは色と明暗が反転しています。オレンジ色に見えるのがそれです。取り込んだあとに反転の処理が必要になります。
今回の6機種は、どちらにも対応します。ただ、枠にはまったスライドを入れるには専用のトレイが要るので、付属品の欄を必ず確認してください。
解像度:3000dpi前後あれば家庭で見返すには足ります
dpiとは、1インチの幅を何個の点で表すかを示す数字です。数が大きいほど細かく読み取れます。
35mmフィルムを3000dpiで読むと、およそ1200万画素の画像になります。スマホやテレビで見返す、はがきに印刷する、という使い道ならこれで足ります。
A3まで引き伸ばしたい、パソコンで色を作り込みたいという場合は、7200dpi級の機種を選びたいところです。

実家の押し入れから出てきたスライドが200枚ありました。全部を高い設定で取り込むと1日では終わりません。まず低い設定で全部見て、残すコマだけ設定を上げるほうが早いです。
スライドスキャナーの選び方で見る5項目
見るところは絞れます。この順番で確認してください。
- 使い方、パソコンでじっくり取り込むか、本体の画面だけで終わらせるか
- 対応フィルム、35mm以外に110や126が混ざっていないか
- 解像度、家庭で見返すなら3000dpi前後で足りる
- 保存先、SDカードが別売かどうか
- 付属ホルダー、枠付きスライド用のトレイが入っているか
使い方:枚数が少ないなら画面付き、色を作るならパソコン接続
画面付きの機種は、フィルムを差し込むと本体の液晶に写ります。その場でボタンを押せばSDカードへ保存されます。パソコンを開かずに終わるので、家族で見返しながら進められます。
パソコン接続の機種は、専用ソフトで色や明るさを見ながら1コマずつ取り込みます。時間はかかりますが、退色した写真の色を戻す作業まで踏み込めます。
100枚を見返すだけなら画面付き、残したい数枚を仕上げるならパソコン接続です。
対応フィルム:110や126が混ざっていると読めない機種があります
古い家庭の写真には、35mm以外のフィルムが混ざっていることがあります。110は小型カメラ用、126はカートリッジ式のカメラ用です。
35mm専用の機種では、この2つが読めません。箱の中身を先に広げて、幅の違うフィルムがないかを確かめておいてください。
保存先:SDカードは別売のことが多いです
画面付きの機種は、取り込んだ画像をSDカードに書き込みます。ところが、このカードが同梱されていない商品がほとんどです。
対応する容量にも上限があります。32GBまで、64GBまでと機種ごとに違うので、買う前に商品ページで確かめてください。
付属ホルダー:枠付きスライド用のトレイが入っているか
マウント済みスライドは、プラスチックの枠ごと差し込みます。この枠を通すためのトレイが付いていない機種だと、枠から外す作業が増えます。
枠から外すとフィルムに指紋が付きやすくなります。スライドが中心なら、専用トレイが同梱されている機種を選んでください。
スライドスキャナーのおすすめ6選
仕上がりと扱いやすさ、価格のつり合いで順番を付けました。
第1位 Plustek OpticFilm 8300i Ai

写真club の知人から2週間借りて動かした機種です。35mm専用の機械で、家庭用としては上限に近い仕上がりが出ます。
読み取りは7200dpiです。私が試した1980年代のスライドでは、人物の髪の毛が1本ずつ分かれて見えました。同じコマを3000dpi級の機種で読んだものと並べると、差ははっきり出ます。
大きく引き伸ばして飾りたいコマがあるなら、この機種を選んでください。
赤外線でホコリと傷の位置を見つけて、自動で埋める働きが入っています。押し入れで40年たったフィルムには細かい傷が必ずあるので、これがあると手直しがほとんど要りません。
付属のソフトで色の転び方も直せます。退色して赤くなったスライドを、見られる色まで戻せました。
正直に書くと、1コマずつ手で送るので時間はかかります。私は1枚あたり2分ほどかかり、200枚を1日では終えられませんでした。パソコンの前に座り続ける覚悟が要ります。
価格も5万円台と高めです。それでも、残したい写真が数十枚あるなら、写真店に出すより安く済む計算になりました。
Plustek OpticFilm 8300i Ai フィルムスキャナー
7200dpiと傷消しで大きく伸ばせる
第2位 ケンコー(Kenko) フィルムスキャナー KFS-14DFST

国内の光学メーカーの機種で、本体の画面だけで作業が完結します。
購入者の声で多いのは、パソコンが苦手な親に渡しても使えたという評価でした。差し込んでボタンを押すだけなので、説明が要りません。
まず何が写っているかを見たいなら、画面付きのこの機種から始めてください。
35mmに加えて110と126のフィルムにも対応します。ホコリを飛ばすブロワーや清掃用のブラシも同梱されていて、届いたその日に始められます。
読み取りは1400万画素相当です。テレビやタブレットで見返す用途なら不足はありませんが、大きく伸ばす用途では1位に譲ります。
SDカードは別売です。買い足す必要があるので、注文時に一緒に頼んでおいてください。
ケンコー(Kenko) フィルムスキャナー KFS-14DFST
パソコンなしで差してボタンを押すだけ
第3位 サンワダイレクト 400-SCN064

私が自宅に置いている機種です。実家から持ち帰ったネガ300本を、これで少しずつ取り込んでいます。
本体に画面が付いていて、パソコンなしで終わります。SDカードに書き込む形なので、たまったらパソコンへ移すだけです。
使い方で困ったときに日本語で聞ける、という点がいちばん心強い部分です。
サンワサプライの国内窓口があり、私も一度、対応フィルムの件で問い合わせました。返事は翌営業日に来ました。
トレイはネガ用とマウント済みスライド用の2種類が付きます。枠から外す作業が要らないので、スライドが多い家庭には合います。
ただ、1コマずつ手で送る形なので、1時間で取り込めるのは50コマほどでした。300本を一気に片づけるのは無理があります。休みの日に少しずつ、という進め方になります。
国内窓口に日本語で質問できる画面付き
第4位 PORTTA フィルムスキャナー 5インチLCDスクリーン付き

5インチの大きい画面が付いた機種です。この一覧では画面が最も大きく、写っているものを離れて見られます。
レビューでは、高齢の親と一緒に画面を見ながら進められたという声が目立ちました。小さい画面だと、のぞき込む姿勢が続いて疲れます。
家族で並んで見返しながら作業するなら、5インチの画面が効きます。
HDMI出力が付いていて、テレビにつなげば大きく映せます。取り込んだ画像をその場で全員に見せられる形になります。
海外メーカーの商品なので、説明書の日本語に読みづらい部分があるという指摘もありました。設定を変える前に、付属の紙を通して読んでおいたほうがいいです。
PORTTA フィルムスキャナー 5インチLCDスクリーン付き
5インチ画面とHDMI出力で家族と見られる
第5位 エプソン GT-X980

ガラス面に原稿を置く据え置き型で、上ぶたに透過用の光源が入っています。フィルムも紙も1台で読める形です。
35mmだけでなく、中判のブローニーや4×5の大判フィルムまで対応します。古いカメラで撮った大きいフィルムが混ざっている家庭では、この機種でないと読めません。
35mm以外の大きいフィルムがあるなら、選択肢はこの機種になります。
6400dpiで読み取れて、A3程度までなら引き伸ばしにも耐えます。複数コマを一度に並べて読めるので、枚数が多いときの速さも上位です。
本体はA4のプリンターほどの大きさがあります。重さも4キロ近く、置き場所を確保できない家庭には向きません。
価格も6万円台と、今回の6機種で最も高くなります。フィルムだけが目的なら過剰でしょう。
中判や大判のフィルムまで読める据え置き型
第6位 サンワダイレクト 400-SCN058

3位の下位にあたる機種で、1万円台から買えます。
購入者の声では、まず数十枚だけ取り込みたい人が選んでいるという傾向が見えました。箱の中身が分かってから上の機種に移る、という使い方をしている人もいます。
枚数が50枚以下なら、この価格帯で十分に足ります。
本体が小さく、使わないときは引き出しに入ります。国内メーカーなので、説明書も日本語です。
画面は3位より小さく、写っているものの細部までは判別しにくくなります。取り込んだあとにパソコンで確認する前提と考えてください。
読み取りも1400万画素相当までなので、引き伸ばす用途には向きません。
1万円台で始められる国内メーカー品
6機種の対応フィルムと解像度を表で比べます
パソコンが要るかどうかと、1時間で進む枚数を入れています。
| 機種名 | 対応フィルム | 解像度 | パソコンなしで完結 | 1時間で進む枚数 |
|---|---|---|---|---|
| Plustek OpticFilm 8300i Ai | 35mm | 7200dpi | ★☆☆☆☆ | 約30枚 |
| ケンコー KFS-14DFST | 35mm/110/126 | 1400万画素 | ★★★★★ | 約60枚 |
| サンワダイレクト 400-SCN064 | 35mm/110/126 | 2200万画素 | ★★★★★ | 約50枚 |
| PORTTA フィルムスキャナー | 35mm/110/126 | 2200万画素 | ★★★★★ | 約60枚 |
| エプソン GT-X980 | 35mm/中判/大判 | 6400dpi | ★☆☆☆☆ | 約40枚 |
| サンワダイレクト 400-SCN058 | 35mm/110/126 | 1400万画素 | ★★★★★ | 約60枚 |
1時間で進む枚数は、フィルムを送って画面で確認し、保存するまでを続けた場合の目安です。
取り込む前にホコリを飛ばすと、あとの手直しが減ります
古いフィルムには必ずホコリが乗っています。これをそのまま読み取ると、白い点が写り込みます。
点が残った画像は、あとからパソコンで1つずつ消すことになります。取り込む前の1分で防げるので、必ずやってください。
- ブロワーで表と裏の両面に風を当てる。息を吹きかけるのは避ける
- 指紋が付いたら、専用のクリーニング液を綿棒に少量つけて拭く
- 取り込みは1本を通しでやらず、10コマごとに保存を確認する
息を吹きかけると、唾の粒がフィルムに残ります。これが乾くと輪の跡になり、消すのが難しくなります。

フィルムは指の脂に弱いので、綿の手袋を1組そろえておくといいですよ。100円台で買えますし、あるとないとでは仕上がりが変わります。
スライドスキャナーでよく聞かれる質問に答えます
まず1万円台の機種で1本を通してみて、残したいコマが多いと分かったら上位機種に移る。この順番なら、無駄な買い物になりません。
みやぎさん記録を残す道具を得意とする筆者です。今回は6機種の対応フィルムと解像度を1つずつ確認し、写真店とメーカーの窓口にもリサーチしました。枚数と仕上がりから選べる形で紹介しています。


