文法の一覧を開いたのに、項目が多すぎて画面を閉じてしまった。そういう経験がある人は多いです。原因は覚える量ではなく、一覧を見る目的が決まっていないことにあります。中学生の英語の文法一覧は、学年順に並べたものと、文法のかたまりごとに並べたものでは使い道が違います。ここでは3年間の25項目を学年順に並べたうえで、自分が止まっている単元の見つけ方まで書いていきます。

一覧は眺めるものではなく、戻る場所を決めるために使うものです。
文法一覧には3つの並び方がある
同じ中学英語の一覧でも、並び方は学年順、文法のかたまり順、教科書の進み順の3つに分かれます。どれを見るかで、分かることが変わります。
学年順は、中1から中3までを習う順に並べたものです。今の学年より前に抜けがないかを確かめたいときに向いています。
文法のかたまり順は、be動詞と一般動詞、時制、助動詞、比較、不定詞のように、仲間ごとに集めたものです。似た形が混ざって困っているときは、こちらのほうが整理しやすいです。
教科書の進み順は、学校で使っている教科書のプログラム番号に沿った並びです。定期テストの範囲がそのまま決まっているときは、これが早いです。中学校英語学習サイトのように、教科書のプログラムごとに問題を並べているサイトもあります。
中1から中3まで25項目を学年順に並べる
中学3年間で習う文法は、数え方にもよりますが25項目前後です。英語教室を12年続けている「小さな町の英語の先生」は、中1が10項目、中2が8項目、中3が7項目という形で学年別に並べています。
中1は文の形と時制が中心
be動詞、一般動詞、助動詞can、命令文、疑問詞を使った疑問文、現在形、現在進行形、過去形、過去進行形、未来表現の10項目です。
文の組み立て方と時制がそろっているので、ここが後の学年すべてに関わります。三単現のsは一般動詞の中で出てきます。
中2は表現の幅を広げる文法
接続詞、There is・There are、不定詞、動名詞、can以外の助動詞、5文型、比較、現在完了の8項目です。
形が似たものが並ぶ学年なので、暗記だけでは進みにくくなります。不定詞と動名詞の使い分けは、ここでつまずく人が多いところです。
中3は長文で使う文法が増える
現在完了進行形、受け身、後置修飾、関係代名詞、間接疑問文、仮定法、不定詞の発展用法の7項目です。
どれも長文の中に出てくる形なので、読解の点数に直接ひびきます。高校の英語にもそのままつながります。
| 学年 | 項目数 | 中心になる単元 | つまずきやすい所 |
|---|---|---|---|
| 中1 | 10 | be動詞と一般動詞、時制 | 三単現のs、疑問文の語順 |
| 中2 | 8 | 不定詞、動名詞、比較 | 不定詞と動名詞の使い分け |
| 中3 | 7 | 受け身、関係代名詞 | 現在完了の3つの意味 |
教科書によって学年がずれる単元
学年順の一覧をそのまま信じないでください。同じ単元でも、使っている教科書で習う学年が変わることがあります。
現在完了が分かりやすい例です。中2に入れている一覧もあれば、中3として並べている一覧もあります。5文型や助動詞も、教科書によって位置が動きます。
この点は作っている側も書き添えています。中学英語の演習問題サイトのくり演には、単元の学年の振り分けは目安で、教科書によって異なると明記されています。学年別の一覧を出している先ほどの記事にも、同じ注意書きがあります。
止まっている単元は5問で見つかる
一覧の全部を確かめる必要はありません。5つの文を書いてみれば、どこで止まっているかが分かります。
次の5つを、ノートに英語で書いてみてください。答えを見る前に、1問30秒だけ考えます。
- 彼はサッカーをしません(一般動詞の否定文、三単現)
- あなたは昨日どこへ行きましたか(過去の疑問文)
- 私は本を読むために図書館へ行きました(不定詞の副詞的用法)
- 私は3年間ここに住んでいます(現在完了の継続)
- 東京に住んでいる友だちがいます(関係代名詞)
手が止まった問題の単元が、戻る場所です。2問以上止まったときは、いちばん前の学年の単元から始めてください。中3の関係代名詞より、中1の三単現のほうが先です。
書けたつもりでも間違えていることがあります。中学校英語学習サイトのように単元ごとの要点がまとまっているページで、その場で答えの形だけ確かめておくと早いです。
例文は主語を変えて3回書き直す
単元を決めたら、ルールの文章ではなく例文を1つ覚えてください。そのうえで、同じ文を3回書き直します。

ルールを唱えるより速いんですか。テスト中に思い出すのは、文の形のほうですよ。
書き直し方は3段階です。まず I play soccer. のような肯定文を1つ書きます。次に主語を He に変えて He plays soccer. と書きます。最後に Do you play soccer? と疑問文にします。
この3回で、三単現のsと、疑問文でsが消えることが同時に手に入ります。1文につき3回と決めておけば、1単元10分で終わります。
塾選ジャーナルも、ルールの説明を覚えるより例文ごと覚えるほうが実際に文を作れるようになると書いています。定期テストでは例文をもとにした穴埋めや並び替えがよく出るためです。
一覧を写すノートは1ページまで
一覧をノートにきれいに書き写す作業は、1ページで止めてください。写している時間は、英文を書いていない時間だからです。
書くのは単元名だけで十分です。25項目なら、見開きの左半分に収まります。右側は空けておいて、間違えた文の正しい形だけを足していきます。色を分けたり線を引いたりする必要もありません。
そこに書くのは理由ではなく形です。「Did のあとは原形」「助動詞のあとは原形」のように、1行で終わる形にしておくと、テスト前に上から読み返せます。
今日戻る単元を1つだけ決める
一覧を見終わったら、今日やる単元を1つだけ選んでください。2つ以上決めると、たいてい両方とも終わりません。
選び方は先ほどの5問で止まったところです。止まらなかった人は、今の学年で最後に習った単元にしてください。
その単元の例文を1つ決めて、主語を変えて3回書く。ここまでで15分ほどです。明日も同じ時間に、次の1単元へ進みます。

25項目を1日で見直そうとしなくて大丈夫です。1日1単元でも、3週間あれば一周できます。
みやぎさんみやぎさんのベストオンライン英会話の管理者であり外国語関連のライターです。資格勉強に英会話の先生や生徒からリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。特に学生向けの英語について執筆しています。


