英語の授業動画を探して検索すると、出てくるのは大人向けのやり直しチャンネルばかり。中学生が学校の進度に合わせて見たいのに、単元の並びが教科書と合わないことがよくあります。中学生の英語の勉強法としてユーチューブを使うなら、選ぶところで結果がほぼ決まります。どのチャンネルを、どの長さの動画から見るか。そこまで決めてから開くと、動画の時間がそのまま勉強時間になります。

動画は見たんです。でも次の日には忘れていて。
中学生向けと大人のやり直し向けは並びが違う
検索の上位に出てくるチャンネルの多くは、大人のやり直し向けです。同じ中学英語を扱っていても、並べ方が違います。大人向けは会話で使う順、中学生向けは教科書の単元順です。
混同しやすい例があります。「大人の中学英語やりなおしチャンネル【ダイジュ先生】」と、「中学生の勉強応援『スタフリ』」は別のチャンネルです。同じダイジュ先生の名前が出てきますが、前者は大人の学び直し向けだと説明されています。
中学生が学校のテスト対策で見るなら、後者を選びます。学校の授業の順番で並んでいるためです。定期テストの範囲から探すときに、この差が効いてきます。
見分け方はチャンネルの説明文です。「大人の学び直し」と書いてあれば大人向け、「中学生」「定期テスト」と書いてあれば中学生向けです。チャンネル名の下の説明を開くと数行で分かります。
動画のタイトルも手がかりになります。「やり直し」「学び直し」が入っているものは、学校に通っていない人が対象です。「第7講」のように講の番号が付いているものは、授業の順に並んでいます。
学年ごとに再生リストがあるチャンネルを選ぶ
選ぶときに見るのは登録者数ではなく、学年別や単元別の再生リストがあるかどうかです。再生リストがあれば、次に見る動画を毎回探さずに済みます。関連動画に流れていく回数も減ります。
2026年9月1日に確認した3つを並べます。数字はその時点のものです。
| チャンネル | 向いている人 | 1本の長さ | 登録者数 |
|---|---|---|---|
| 中学生の勉強応援『スタフリ』 | 学校の授業についていきたい中学生 | 5分から15分 | 28.5万人 |
| やり直し英語塾 ナオック | 中1から順に文法を入れ直したい人 | 10分から16分 | 13.7万人 |
| 大人の中学英語やりなおしチャンネル | まとめて一気に復習したい人 | 長いもので7時間超 | 4.01万人 |
スタフリには「中学英語【1年】」という再生リストがあり、37本が講の順に並んでいます。第1講から順に見ていく形です。ナオックの「はじめからやり直し中学英語」は41本で、be動詞と一般動詞から比較まで並んでいます。
再生リストの本数も見ておきましょう。40本前後あれば、中学3年分の文法がひととおり入っています。10本しかない再生リストは、一部の単元だけを扱ったものです。
登録者数はあとから見ます。数が多いチャンネルほど動画も多く、そのぶん探しにくくなることもあるからです。スタフリは1208本、ナオックは610本を出しています。並び順が決まっていないと、この本数から目当ての1本を見つけるのは大変です。
1本10分の動画と2時間の動画の使い分け
10分の動画は今週の単元用、長い動画は学期末や受験前の総復習用です。同じ「中学英語」でも、使う場面が違います。ここを間違えると、時間だけかかって点になりません。
テスト前に7時間の動画を開くのはすすめません。範囲は3単元だけなのに、全部を追うことになるからです。10分の動画3本のほうが、その週は早く終わります。
長い動画にも使い道はあります。Wings英会話の記事では、目次から知っている単元を飛ばせる動画がすすめられています。目次の付いた長い動画なら、必要なところだけ開く使い方ができます。
見る前に単元名を決めてから開く
開いてから探すと、たいてい英語以外の動画にたどり着きます。学校のワークを先に開き、間違えた問題の単元名を1つ書き出してください。その言葉で検索してから再生します。
単元名が分からないときは、ワークのページ上部を見ます。「不定詞の副詞的用法」「現在完了(継続)」のように、たいてい書かれています。その言葉をそのまま検索窓に入れます。
- 学校のワークで間違えた問題を1つ選ぶ
- そのページの単元名を書き写す
- 単元名で検索して、決めたチャンネルの動画を開く
- 再生前に、スマホを机に置いて手を離す
広告や関連動画で気が散るという声は、上位の記事でもそろって挙がっています。英語の勉強だけに使うアカウントを作る方法もすすめられています。おすすめ欄に出てくる動画が変わるためです。
見たあと5分で問題を解くと点になる
動画を見終えた直後に、同じ単元の問題を5問だけ解いてください。見ただけで勉強した気になり、そのまま忘れてしまうのがいちばん多い形です。手を動かすところまでを1セットにします。
解く問題は、さっき間違えたワークの問題で足ります。新しい問題集は要りません。同じ問題を、動画のとおりに解き直すだけです。
10分の動画に5分の解き直しで、1回15分。この15分が、動画を見ていた時間と入れ替わります。テスト前の2週間なら、これを平日だけ続けても10回分になります。
解けなかった問題は、その場でもう一度動画に戻ります。戻る場所は、だいたい説明の前半です。手が止まった理由は、たいてい最初の決まりを聞き流していたことにあります。
解き直しのノートは1ページで足ります。日付と単元名、間違えた問題の番号だけを書きます。テスト前に開くと、自分がどこで止まりやすいかがすぐ分かります。

5問だけなら、動画のあとでもできそうです。
今日の15分を1つのチャンネルに決める
チャンネルを2つも3つも並行して見ないほうが、覚える量は増えます。説明の順番も言い方も、チャンネルごとに違うからです。まず1つ決めて、1か月は同じところで見てください。
決め方はかんたんです。学校の授業に追いつきたいなら学年別の再生リストがあるチャンネル、中1から入れ直したいなら単元順に並んだ再生リストのあるチャンネルを選びます。どちらも無料で、登録しなくても見られます。
今日やることは3つだけ。チャンネルを1つ決める、ワークで間違えた単元を1つ書き出す、その単元の動画を10分見て5問解く。これで今日の15分が終わります。
みやぎさんみやぎさんのベストオンライン英会話の管理者であり外国語関連のライターです。資格勉強に英会話の先生や生徒からリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。特に学生向けの英語について執筆しています。

