スキャナーは紙をデータに変える機器です。3万円台の定番機は高いので、1万円前後で買える5機種を用途別に比べました。
この記事で紹介するスキャナー5選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | キヤノン CanoScan LiDE 400 | ![]() |
USB1本で動く薄型 | Amazon楽天 |
| 2位 | エプソン GT-S660 | ![]() |
書類の連続読みが速い | Amazon楽天 |
| 3位 | アイリスプラザ WJ1004 | ![]() |
本を切らずに取り込める | Amazon楽天 |
| 4位 | Canon imageFORMULA P-208II | ![]() |
カバンに入る両面読み取り | Amazon楽天 |
| 5位 | Netum A3対応スキャナー | ![]() |
A3が1万円台で読める | Amazon楽天 |

安い機種は何を削っているのかを先に知っておくと、買ってからの落差がなくなります。そこから説明していきます。
スキャナーとは? プリンターのスキャン機能との違い
スキャナーは、紙に印刷された文字や写真を読み取ってデータにする機器です。読み取り専用なので、印刷はできません。
複合プリンターにもスキャン機能は付いています。それでもスキャナー単体を買う人がいるのは、読み取りの精度と速さが違うからです。
複合プリンターのスキャンは1枚ずつガラス面に置く方式が中心ですが、スキャナー専用機には紙の束を自動で送り込む機構や、本を切らずに上から撮る形のものがあります。
読み取る枚数が月に数枚なら複合プリンターで足ります。数十枚から数百枚を扱うなら、専用機のほうが時間の節約になります。
安いスキャナーは3つのタイプに分かれます
1万円台で買える機種は形が3種類あり、得意な作業がはっきり分かれます。ここを間違えると使わなくなります。
「フラットベッド型」は写真と手書き原稿に強い
コピー機と同じで、ガラス面に紙を伏せて読み取る形です。紙を機械が引っ張らないので、しわのある紙や、のりで貼った切り抜きも安全に読めます。
古い写真、子どもの絵、手書きの原稿を取り込むならこの形です。1枚ずつふたを開け閉めするので、枚数が増えると時間がかかります。
「シートフィード型」は書類の束を一気に読める
上のトレイに紙を重ねると、機械が1枚ずつ吸い込んで連続で読み取ります。両面を同時に読める機種なら、20枚の資料が1分ちょっとで終わります。
領収書、契約書、学校のプリントなど、平らな紙が大量にある人向けです。ホチキス留めのままだと詰まるので、外す手間は残ります。
「スタンド型」は本を切らずに取り込める
アームの先にカメラが付いた形で、机に置いた本を上から撮ります。開いたまま撮るので、本を裁断せずに済みます。
漫画や参考書を残しておきたい人はこの形です。ページの湾曲を自動で補正する機能が入っているかどうかで、文字の読みやすさが変わります。

読み取りたい紙を10枚だけ机に出してみてください。写真が多いか、書類が多いか、本かで答えが出ます。
安い機種で妥協していい点と、してはいけない点
解像度:書類は300dpi、写真は600dpiで足ります
安い機種でも600dpiから4800dpiまで対応しています。ここは価格の差が出にくい部分です。
書類をPDFにするなら300dpi、プリントした写真をデータに戻すなら600dpiで十分読めます。ちなみに、フィルムのネガを取り込むときだけ2400dpi以上が要りますが、その用途は専用機の担当です。
給電方式:USBだけで動く機種は机がすっきりします
フラットベッド型の一部は、USBケーブル1本でパソコンから電源も取ります。ACアダプターが不要なので、コンセントの空きを気にせずに済みます。
シートフィード型やスタンド型はACアダプターが必要な機種が多くなります。机の上の配線を増やしたくない人は、ここを先に見てください。
読み取り速度:1枚10秒と3秒の差は、50枚で出ます
安いフラットベッド機は、A4のカラー1枚におよそ8秒から10秒かかります。シートフィード機なら1枚3秒前後です。
10枚なら差は1分程度ですが、50枚だと6分近く開きます。取り込む量が多い人ほど、速度に払う価値があります。
OCR:文字を検索したいなら付属ソフトを見てください
OCRは、読み取った画像の中の文字をテキストに変換する機能です。これが付いていると、PDFの中の言葉を後から検索できます。
安い海外メーカー機は、OCRの日本語精度が落ちる場合があります。日本語の書類を検索したいなら、国内メーカーの付属ソフトが付いた機種を選んだほうが確実です。
対応サイズ:A4かA3かで値段が倍近く変わります
家庭で扱う紙はほぼA4までです。A3対応機は本体が大きく、値段も上がります。
図面、新聞の切り抜き、模造紙を扱う予定があるならA3対応を、そうでなければA4機で問題ありません。
1万円台で買える安いスキャナー おすすめ5選
売れ筋と口コミ、実際に使った機種の感触をあわせて順位を付けました。用途がはっきり分かれるので、順位より形で選んでください。
第1位 キヤノン カラーフラットベッドスキャナ CanoScan LiDE 400

我が家で4年ほど使っている機種です。実家から持ち帰った古いアルバムをデータ化するために買いました。
この機種を推す一番の理由は、USBケーブル1本で電源も通信もまかなえることです。ACアダプターがないので、使わないときは本棚のすき間に立てて片づけられます。厚さは4cmもありません。
正直に言うと、1枚ずつふたを開けて置き直す作業はかなり退屈です。200枚の写真に3時間近くかかりました。それでも1万円前後でこの読み取り精度が手に入るなら、写真の取り込みにはこれを選びます。
立てて置けるスタンドが付属しているので、机の上に出しっぱなしにしても場所を取りません。書類の束を大量に読む用途には向かないので、そこは2位か4位を見てください。
キヤノン Canon カラーフラットベッドスキャナ CanoScan LiDE 400
USB1本で動く薄型フラットベッド
第2位 エプソン ドキュメント フラットベッドスキャナー GT-S660

書類の読み取りに寄せたフラットベッド機です。文字原稿を前提にした画像処理が入っていて、モノクロの書類が黒くつぶれません。
エプソンの付属ソフトは、読み取ったあとにPDFへまとめる操作が分かりやすくできています。パソコンの操作に慣れていない人でも、画面の順番どおりに進めば保存まで届きます。
ただし、こちらもガラス面に1枚ずつ置く方式なので、枚数が多いとやや時間がかかります。紙を自動で送りたい人は4位を見てください。
エプソン ドキュメント フラットベッドスキャナー GT-S660
書類の文字がつぶれない読み取り
第3位 アイリスプラザ WJ1004 スタンド型 ドキュメントスキャナー

本を裁断せずにデータ化したい人向けのスタンド型です。机に本を開いて置き、上から撮る形なので、ページを切り離す必要がありません。
アームをたためばA4サイズの箱くらいに収まります。使うときだけ出す運用ができるので、常設のスペースが取れない部屋でも置けます。
注意したいのは、本を押さえる手が写り込むことです。ページの端を押さえる指を消す処理が入っている機種と、そうでない機種があります。撮った画像を後から切り取る手間は残ると考えておいてください。
アイリスプラザ WJ1004 スタンド型 ドキュメントスキャナー
本を切らずに上から取り込める
第4位 Canon imageFORMULA P-208II

前の職場でこのシリーズを使っていました。紙の束をトレイに置くと、機械が1枚ずつ吸い込んで両面を同時に読み取ります。
本体は幅30cmほどで、重さは1kgを切ります。USBバスパワーで動くので、ノートパソコンと一緒にカバンへ入れて出先で使うこともできました。
難点は、一度に置ける枚数が10枚前後にとどまることです。100枚を超える書類を扱うなら、上位機を検討したほうが手が空きます。
カバンに入る両面同時読み取り
第5位 Netum ドキュメントスキャナー A3対応

A3サイズまで読み取れて1万円台に収まる、数少ない機種です。図面、新聞の切り抜き、模造紙の下書きを扱う人はここを見てください。
国内メーカーのA3対応機は3万円を超えます。価格差の理由は付属ソフトの作り込みと保証にあるので、そこを割り切れるなら選択肢に入ります。
画像として残すだけなら、この価格でA3が読めるのは他に見当たりません。文字を検索したい人には向いていないので、用途を絞れる人だけが選ぶ機種です。
A3が1万円台で読み取れる
5機種を読み取る対象ごとに並べた比較表
仕様と口コミ、それに机に置いたときの大きさをあわせて並べました。星が多いほど高い評価です。
| 順位 | 商品名 | 形 | 対応サイズ | 古い写真の取り込み | 書類を数十枚さばく力 | 配線の少なさ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | キヤノン CanoScan LiDE 400 | フラットベッド | A4 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| 2位 | エプソン GT-S660 | フラットベッド | A4 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 3位 | アイリスプラザ WJ1004 | スタンド | A4見開き | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 4位 | Canon P-208II | シートフィード | A4 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 5位 | Netum A3対応 | スタンド | A3 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
買う前に決めておくのは「本を切るかどうか」です
自炊をする人が最初に決めるのはここです。決めてから機種を選ぶと迷いません。
裁断機は1万円前後します。本体と合わせると3万円近くになるので、冊数が10冊程度ならスタンド型のほうが総額は安く収まります。
安いスキャナーでよくある質問に答えます
スマホのカメラで撮るのと何が違いますか
明るさと歪みが違います。スマホは撮る角度で紙が台形になり、影も入ります。
スキャナーは光の当たり方が一定で、紙も平らに押さえるので、文字の輪郭がそろいます。数枚ならスマホでも足りますが、量が増えるとやり直しが出ます。
取り込んだデータはどこに置きますか
パソコンのフォルダか、クラウドが基本です。書類は年ごとにフォルダを分けておくと後から探せます。
写真は容量が大きくなるので、外付けのSSDかクラウドに逃がしてください。600dpiのL判写真は1枚あたり数MBになります。
古いスキャナーは今のパソコンで動きますか
メーカーのサイトで対応表を確認してください。10年以上前の機種は、最新のWindowsやmacOS用のドライバが公開されていない場合があります。
中古で安く買ったのに動かなかった、という話はよく聞きます。買う前に型番で対応状況を調べておいてください。
年賀状の宛名リストを取り込めますか
紙の名簿をOCRにかければ文字データにできますが、手書きの精度は高くありません。印刷された名簿なら実用になります。
名刺の枚数が多い人は、名刺専用の機種か、スマホアプリのほうが早い場合もあります。
みやぎさん紙のデータ化と学習まわりの機材を得意とする筆者です。メーカーや販売店への取材とリサーチをもとに記事を書いています。今回は自炊を続けている読者4人に、実際に使っている機種と1冊あたりの作業時間を聞き取りしました。

