パソコンの内蔵カメラでは、机の上のノートは映せません。書画カメラは紙を真上から撮って相手の画面に出す機材です。7台を比べました。
この記事で紹介する書画カメラ7選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | サンワサプライ CMS-V58BK | ![]() |
USBとHDMIの両方が出る | Amazon楽天 |
| 2位 | サンワサプライ CMS-V46W | ![]() |
A3の教科書が丸ごと入る | Amazon楽天 |
| 3位 | プリンストン PDP-U8MA | ![]() |
630gでマイクまで入る | Amazon楽天 |
| 4位 | ELMO MX-P3 | ![]() |
4K出力で460gと軽い | Amazon楽天 |
| 5位 | ELMO L-12W みエルモん | ![]() |
パソコン無しで教室に映す | Amazon楽天 |
| 6位 | Gawervan 書画カメラ | ![]() |
1万円以下で買える折りたたみ | Amazon楽天 |
| 7位 | IPEVO DOCAM | ![]() |
たたむと厚さ2.2cm | Amazon楽天 |
書画カメラは「机の紙を真上から撮る」だけの機材です
書画カメラは、アームの先に付いたカメラで机の上を真上から撮り、その映像をパソコンやテレビに出す機材です。実物投影機、ドキュメントカメラ、スタンドスキャナーと呼ばれることもありますが、中身は同じものです。
やることは単純で、カメラの下にノートや教科書を置くだけです。ペンを持った手も一緒に映るので、計算の途中や図の描き方をそのまま見せられます。
パソコンの内蔵カメラは正面しか向かないので、手元を映すには本体を倒すしかありません。書画カメラを1台足すだけで、この不便がなくなります。
映したい紙の一番大きいサイズ(A4かA3か)
相手に音も届けるのか、それとも映像だけでいいのか

私の周りでも、オンライン授業を始めてから買い足す先生がかなり増えました。ここは特に注目してください。
書画カメラは「つなぎ方」で選ぶ
書画カメラの端子は大きく2種類です。どちらを選ぶかで、当日の荷物と配線の本数が変わります。
「USBタイプ」はZoomの画面共有にそのまま出せる
パソコンにUSBケーブルを挿すだけで、Zoomのカメラ一覧に書画カメラが並びます。ドライバの追加が要らないUVC準拠の機種なら、挿して10秒で映ります。
価格も1万円台から選べます。オンライン授業や在宅の会議だけで使うなら、この形で足ります。
「HDMIタイプ」はパソコン無しでテレビに映せる
HDMIケーブル1本でテレビやプロジェクターにつながるので、パソコンを持ち込まずに済みます。教室や会議室で大画面に出す使い方に向きます。
一方でHDMI機はUSB機より本体が大きく、値段も上がります。自宅のZoomだけならここまでは要りません。
「両方出せるタイプ」は自宅と教室を1台で回せる
USBとHDMIの両方が付いた機種なら、平日は自宅でZoom、週末は教室でプロジェクター、という使い分けが1台でできます。買い替えの手間が省けるので、使う場所が決まっていない人はここから見ると外しません。
書画カメラは「たたんだときの大きさ」で選ぶ
「据え置き型」はA3の見開きが丸ごと入る
アームが長く、カメラの位置が高い据え置き型は、A3サイズの見開きまで画角に入ります。教科書や問題集を開いたまま映せるので、ページをまたぐ説明でも映す位置を直さずに済みます。
その代わり本体は1kgから3kgと重めで、机の上も30cm四方ほど占領します。机が狭い人はやや持て余します。
「折りたたみ型」は630g前後でカバンに入る
アームをたためる機種は、収納するとノートパソコンと同じくらいの厚みになります。重さも300gから700g程度なので、塾と自宅を行き来する使い方でも負担になりません。
たたみやすさを優先すると画角は狭くなり、A4までという機種が多くなります。A3を映すのか、A4で足りるのかを先に決めておくと選びやすくなります。

画角って最初は分かりにくいですよね。手元にA3の紙を置いて、その面積が入るかどうかで考えると早いです。
文字を読ませたいなら、画素数と明るさで決まります
「800万画素」は教科書の注釈まで読める
文字の多い資料を映すなら、画素数は800万(3264×2448)を目安にしてください。この数字があれば、教科書の脚注くらいの小さい文字でも相手の画面でつぶれません。
500万画素以下の機種は、ノートの手書きなら問題ありませんが、印刷された細かい字はにじみます。
「LEDライト付き」は手の影を消せる
真上から撮る以上、ペンを持った手の影が必ず紙に落ちます。ヘッドにLEDライトが付いた機種は、この影を打ち消してくれます。
部屋の照明が天井だけという環境ほど差が出ます。夜に使うことが多い人は、ライトの有無を先に見てください。
「オートフォーカス」はページをめくるたびのピント合わせが要らない
紙の高さが変わるとピントはずれます。オートフォーカス付きなら、教科書をめくっても自動で合わせ直してくれます。
固定フォーカスの機種は安い代わりに、映すものを立体物に変えるたびに自分で高さを調整することになります。
「マイク内蔵」はケーブル1本で声まで届く
マイクが入っている機種なら、映像と音声を同じUSBケーブルで送れます。ヘッドセットを別に用意しなくてよくなります。
ただし音質は一般的なWebカメラと同程度です。長時間の講義で声をきれいに届けたいなら、マイクは別に買ったほうがいいです。
LEDライト付き
オートフォーカス
オンライン授業に使える書画カメラ おすすめ7選
売れ筋と口コミ、実際に手元で使った機種の使い勝手をあわせて順位を付けました。価格は1万円台から8万円台まで幅があるので、使う場所から逆算して選んでください。
第1位 サンワサプライ USB書画カメラ(HDMI出力機能付き) CMS-V58BK

USBとHDMIの両方から映像を出せる機種です。自宅ではパソコンにつないでZoom、教室ではHDMIケーブルでプロジェクター、という使い分けが1台でできます。
販売店に聞くと、学校や塾からの引き合いはこの両対応タイプに集まっているとのことでした。使う場所が決まっていない現場ほど、後からもう1台買わずに済む形が選ばれています。
口コミでは「学校の教室と自宅の両方で使えて助かった」という声が目立ちました。注意点は、両対応にした分だけ本体が大きいことです。机の上に常設するスペースは確保しておいてください。
サンワサプライ USB書画カメラ(HDMI出力機能付き) CMS-V58BK
自宅のZoomも教室のプロジェクターも1台で
第2位 サンワサプライ USB書画カメラ 800万画素 CMS-V46W

これは私が2年ほど手元で使っている機種です。中学生向けのオンラインレッスンで、英語の教科書とワークを映すのに毎回出しています。
いちばん助かっているのは画角です。A3まで入るので、教科書を開いたまま置いても左右が切れません。ページをめくっても位置を直す必要がないので、説明が途切れなくなりました。
800万画素あるので、教科書の欄外にある小さい注釈まで生徒側の画面で読めます。相手から「そこ見えません」と言われる回数が、以前使っていた500万画素の機種より明らかに減りました。
正直に書くと、付属ソフトの画面は古くさいです。書き込み機能は付いているのですが、操作の並びが直感的ではなく、私は結局Zoom側の注釈機能を使っています。それでもカメラとしての映りが安定しているので、買い替えていません。
価格も2万円台に収まります。この画角と画素数でこの価格帯の機種は、今回調べた範囲では他に見当たりませんでした。オンライン授業で1台目を買うなら、私はこれを推します。
サンワサプライ USB書画カメラ 800万画素 CMS-V46W
A3の教科書を開いたまま映せる
第3位 プリンストン USBドキュメントカメラ 800万画素 PDP-U8MA

デスクライトの形をした書画カメラです。本体630gと軽く、幅90mmしかないので、キーボードの横に置いても机の場所を取りません。
センサーはSONY製で800万画素、LEDライトとマイクが入っています。UVC準拠なのでドライバの追加が不要で、箱から出してUSBを挿せばその場で映ります。
ズームがソフト側の操作になるのは惜しい点です。本体のボタンだけで拡大したい人には向きません。
プリンストン USBドキュメントカメラ(書画カメラ) 800万画素 PDP-U8MA
630gでライトとマイクまで入る
第4位 エルモ社 4Kコンパクト書画カメラ Visual Presenter MX-P3

書画カメラを1988年から作っているエルモ社の4K機です。最大1300万画素(4160×3120)で、HDMI、USB、RGBの3系統から映像を出せます。
数字より驚くのは重さで、本体460gしかありません。4K出力の機種としては例外的な軽さで、教室間を持ち回る先生から支持されています。動画は4Kが30fps、フルHDなら60fpsまで出ます。
価格は4万円前後とやや高めです。ライトが付いていないので、暗い部屋で使うなら別途照明が要ります。
エルモ社 4Kコンパクト書画カメラ Visual Presenter MX-P3
460gで4Kまで出せる持ち回り向け
第5位 ELMO ハイブリッド書画カメラ L-12W みエルモん

以前、勤務先の研修室に置いてあったのがこの系統の機種でした。パソコンをつながずにHDMIだけでプロジェクターに映せるので、機材のことが分からない人でも当日困りません。
光学12倍とデジタル16倍を組み合わせて最大192倍まで拡大できます。手元の部品や虫の標本まで大きく映せます。Android OSが入っているので、本体だけでウェブページを開いたりQRコードを読ませたりもできました。
教室や研修室に据え置きして、複数人が入れ替わりで使うならこの1台です。
ELMO ハイブリッド書画カメラ(Android OS搭載モデル)L-12W みエルモん
教室に置きっぱなしで使う本格機
第6位 Gawervan 書画カメラ 実物投影機 800万画素 折りたたみ式

1万円を切る価格帯の折りたたみ機です。800万画素、内蔵マイク、画像の反転機能まで入っていて、実売8千円台から見つかります。
まず1台試してみたい、という人の最初の1台としては価格が決め手になります。子どもの家庭学習を祖父母に見せる、といった使い方なら性能は足ります。
レビューを見ると映像そのものの評価は悪くありません。ただ、長く使う前提なら上位機との差は出ます。
Gawervan 書画カメラ 実物投影機 Webカメラ 800万画素 折りたたみ式
1万円以下から試せる入門機
第7位 IPEVO 書画カメラ DOCAM 視野角72° 800万画素

出張先で使いたくて、以前これを持ち歩いていました。たたむと厚さ2.2cm、重さ335gなので、ノートパソコンと一緒に同じ仕切りに入ります。
800万画素のCMOSセンサーとオートフォーカスレンズが入っていて、映りは価格以上です。無料の専用ソフトが分かりやすく作られていて、初めて使った日も設定で迷いませんでした。
持ち出す前提でなければ、同じ予算で据え置き型を買ったほうが画角の余裕は出ます。移動が多い人だけが選ぶ機種です。
IPEVO 書画カメラ DOCAM 視野角72° 800万画素 4K
厚さ2.2cmでカバンに入る
7台を映りと置きやすさで並べた比較表
性能と仕様、それに口コミの傾向をあわせて7台を並べました。星が多いほど高い評価です。
| 順位 | 商品名 | 重さ | 画素数 | A3見開きの入りやすさ | 机が狭くても置けるか | 暗い部屋での見やすさ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | サンワサプライ CMS-V58BK | 約1kg | 500万画素 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 2位 | サンワサプライ CMS-V46W | 700g | 800万画素 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 3位 | プリンストン PDP-U8MA | 630g | 800万画素 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| 4位 | ELMO MX-P3 | 460g | 1300万画素 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| 5位 | ELMO L-12W | 3kg | フルHD | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| 6位 | Gawervan 折りたたみ式 | 約800g | 800万画素 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 7位 | IPEVO DOCAM | 335g | 800万画素 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
Zoomで映すまでにやることは3つだけです
書画カメラを買ったその日に映すまでの流れです。難しい設定はありません。
3 映像が左右反転していたら、ビデオ設定の「マイビデオをミラーリング」のチェックを外す
文字が鏡文字になるのは3の設定が原因です。焦って本体を回さなくて大丈夫です。
映像だけを共有したい場合は、この第2カメラのコンテンツを使います。自分の顔と手元を同時に出したいときは、パソコンの内蔵カメラを顔用に残したまま、書画カメラを共有側に回してください。
動きで見たほうが早い人向けに、実際の操作を映した動画を置いておきます。

本番前に一度、自分でミーティングを立てて映り方を見ておくと落ち着きます。私はこれを飛ばして初回に慌てました。
書画カメラと一緒に用意しておくもの
本体だけ買っても、机の環境しだいで映りが変わります。あわせて用意しておくと当日困りません。
紙を押さえるクリップも用意しておくと楽です。教科書は放っておくと閉じるので、開いた状態で止めておくと映しっぱなしにできます。
書画カメラでよくある質問に答えます
スマホやiPadで代用できますか
短時間ならできます。タブレットスタンドやフレキシブルアームで固定すれば、カメラアプリの映像をそのまま共有できます。
ただ、高さの微調整がしづらく、拡大縮小の操作も指で行うことになります。週に何度も使うなら専用機のほうが手間が減ります。
安い機種と高い機種で、いちばん差が出るのはどこですか
画角と明るさです。1万円台の機種はA4がぎりぎりで、ライトが弱い個体もあります。
画素数は800万画素の機種が価格帯を問わず並んでいるので、そこでは差が付きにくくなっています。
書画カメラと実物投影機は違うものですか
同じものです。実物投影機、ドキュメントカメラ、スタンドスキャナー、OHCはすべて同じ機材を指します。学校の現場では実物投影機、家電量販店では書画カメラと呼ばれることが多いです。
寿命はどれくらいですか
カメラや撮影機材の耐用年数は一般に5年とされているので、それが一つの目安になります。私が使っているCMS-V46Wは2年経ちますが、まだ映りは変わっていません。
みやぎさんオンライン学習まわりの機材を得意とする筆者です。オンライン英会話や個別指導の講師、機材の販売店への取材とリサーチをもとに記事を書いています。今回は書画カメラを扱う販売店3社に売れ筋の傾向を聞き取りしました。


