英語のアプリを入れたのに、定期テストの点は前と同じという中学生は多いです。
原因は、入れたアプリが多すぎることと、覚え方がテストの出し方と合っていないことにあります。アプリは単語と文法をひとりで進める道具として、かなり使えます。
ただし何のために使うかを決めないまま入れると、3日で開かなくなります。目的別の選び方と、テストの点につなげる使い方を順番に書いていきます。

無料のアプリを5つ入れたんですけど、どれも途中でやめてしまいました。
アプリで伸ばせるのは単語と文法まで

アプリで点が上がりやすいのは、単語の暗記と文法の反復の2つです。どちらも同じ問題を何度も出してもらう必要があるので、機械に任せると速く進みます。
反対に、長い文章を読み解く力や、記述問題の答え方は、アプリだけでは足りません。学校のワークと問題集のほうが向いています。アプリを入れる前に、この線引きを知っておくと期待はずれになりません。
単語の量は多いです。文部科学省の中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編では、中学校で扱う語を1,600語から1,800語程度としています。これを全部ノートに書いて覚えるとなると、それだけで英語の勉強時間が終わります。
単語だけでもアプリに任せてしまえば、机に向かう時間を文法と長文に回せます。英語の勉強法として、まずここを分けるところから始めてみてください。
目的を1つ決めるとアプリも1つに決まる

アプリは目的ごとに1つだけ選びます。単語も文法もリスニングも、と欲張って入れると、どれも中途半端なところで止まります。
今いちばん困っていることを1つだけ書き出してください。単語が読めないのか、文の並べ方がわからないのか、聞き取れないのか。それが決まれば、選ぶアプリの種類も決まります。
| 今の困りごと | 選ぶタイプ | よく使われるアプリ | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 単語が覚えられない | 4択とスペル入力 | mikan、スペルで覚える英単語シリーズ | 無料の範囲あり |
| 文の並べ方が不安 | ゲーム形式の文法問題 | 早打ち英文法、Duolingo | 無料 |
| 授業についていけない | 映像授業 | スタディサプリ中学講座、Try IT | 月1,815円から/無料 |
| 聞き取れない | ラジオ講座とAI会話 | NHKゴガク、AI英会話アプリ | 無料から月3,300円 |
単語は4択とスペル入力を組み合わせる
単語アプリの多くは4択です。テンポよく進むので、意味を思い出すまでの時間は短くなります。mikanは30秒で10問といった速さで回せる作りになっています。
ただし4択だけだと、つづりが書けるようになりません。ここは後ろの見出しでもう一度書きます。スペルを打ち込む形のアプリを1つ足しておくと、テストの形に近づきます。
文法は中1の単元までさかのぼる
文法が苦手な場合、中2や中3の範囲から始めても止まります。be動詞と一般動詞の区別があやふやなままだと、その先の単元が全部あやふやになるからです。
早打ち英文法は中1から中3まで学年ごとに単元が分かれています。今つまずいている学年より1つ前まで戻って始めると、進みが速くなります。簡単すぎると感じるくらいで問題ありません。
耳と口はラジオ講座とAI相手の会話で
聞き取りは、無料のラジオ講座から入るのが手軽です。NHKゴガクのアプリでは、放送された語学講座を1週間さかのぼって聞けます。1回10分から15分なので、朝の支度をしながらでも入ります。
NHKの語学サイトの2026年2月12日のお知らせによると、ラジオの語学番組は2026年春にラジオ第2からNHK FMに移り、放送時間も一部変わりました。放送で聞く場合は番組表を確認してください。
4択で覚えた単語はテストで書けない
4択で覚えた単語は、見れば意味がわかるだけの状態で止まります。定期テストでは日本語を見てつづりを書かせる問題が出るので、そこで手が止まります。
アプリを毎日やっているのに単語のテストで点が取れない場合、たいていこれが原因です。覚えていないのではなく、覚え方とテストの形が合っていないだけです。

選べるのに書けない。ここでつまずく人が本当に多いところです。
直し方は2つあります。1つは、スペルを直接打ち込む形のアプリを足すことです。スペルで覚える英単語シリーズは中1編から中3編まで分かれていて、アルファベットを入力して答える形になっています。
もう1つは、アプリでうろ覚えと判定された単語だけを紙に書くやり方です。全部書く必要はありません。1日5語までと決めておくと続きます。
教科書を登録できるアプリが定期テストに効く
定期テストの点をすぐ上げたいなら、教科書に合わせられるアプリを選びます。出題範囲が教科書の単元で決まるので、並び順が違う教材だと直結しません。
Try ITは使っている教科書を登録すると、それに合わせたカリキュラムが並びます。スタディサプリ中学講座も公立中学校の教科書に対応していて、1回5分ほどの授業動画で単元ごとに見られます。
Duolingoはこの点が違います。世界中で使われている作りで、日本の学校の進み方とは並びが別です。英語に毎日触れる習慣づくりには向きますが、来週のテストの点を狙う教材とは別に考えてください。
無料の範囲と1日の時間は始める前に決める
課金するかどうかは、使い始める前に家の人と決めておきます。中学生の場合、支払いは保護者の名義になるので、後から相談すると使えなくなることがあります。
無料でどこまでできるかも先に見ておいてください。mikanや早打ち英文法のように、無料の範囲だけで中学の内容が終わるものもあります。無料体験がついているものは、期間内に自分に合うか確かめられます。
時間は1日15分を目安にすると続きます。長くやるより、毎日同じ時間に開くほうが定着します。朝10分と寝る前5分のように分けるやり方もあります。
通知は切っておいてください。単語アプリを開いたつもりが、通知から別のアプリに移って30分たっていた、というのはよくあります。
始める前に決めること。
- 無料でどこまで使えるか
- 課金するなら誰がいくら払うか
- 1日何分、いつ開くか
明日の朝10分、単語アプリを開くところから
今日やることは、アプリを1つ選んで、開く時間を決めるところまでです。全部そろえてから始めようとすると、そろえるだけで1週間たちます。
順番はこうします。ステップ1で、今いちばん困っていることを1つ書き出します。ステップ2で、上の表からその種類のアプリを1つ入れます。ステップ3で、明日それを開く時間を決めます。
単語で困っているなら、4択のアプリを1つと、スペルを打ち込むアプリを1つ。この2つだけで、テストの単語問題の形はほぼ押さえられます。文法で困っているなら、中1の単元まで戻れるものを1つ入れてください。
アプリを増やすのは、今の1つが2週間続いてからで間に合います。

まず1つだけ。それなら今夜から始められそうです。
みやぎさんみやぎさんのベストオンライン英会話の管理者であり外国語関連のライターです。資格勉強に英会話の先生や生徒からリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。特に学生向けの英語について執筆しています。


