英語が全くわからない中学生の勉強法|どこからやり直す?

中学生 英語

教科書を開いても、どの行から読めばいいのか分からない。英語が全くわからない状態は、今の学年の内容が難しいからではありません。もっと前のどこかで止まったまま、授業だけが進んでいる状態です。

中学生が英語をやり直すときにいちばん大事なのは、戻る場所を決めることです。その見つけ方から順番に書いていきます。

すぎやまさん
すぎやまさん

今さら中1に戻るのは、遠回りな気がしてしまいます。

戻る場所は10分で見つけられる

やり直しは、中1の1ページ目からとは限りません。教科書を後ろから前へめくって、意味が取れる文が続くところまで戻ります。そこが今のあなたのスタート地点です。

英検アカデミーのサイトでは、わからない部分を早期に見つけて、そこまで戻って復習する必要性が説明されています。ただ、どこまで戻るかは自分で決めるしかありません。

戻る場所の見つけ方

  1. 今使っている教科書の本文を、1つ前の単元から声に出して読む
  2. 意味が取れない文が3つ以上あったら、さらに1つ前の単元へ戻る
  3. すらすら意味が取れる単元まで来たら、そこで止める
  4. 止まった単元の1つ後ろから、やり直しを始める

中2の教科書で止まる人もいれば、中1の6月あたりまで戻る人もいます。どちらでも問題ありません。戻った量が多いほど、この先で崩れる回数は減ります。

止まる場所には、学年ごとの傾向もあります。中1はbe動詞と一般動詞、中2は不定詞と動名詞、中3は現在完了形と関係代名詞。ここでつまずく人が多いです。

小学校の英語は歌やゲームで聞く話すが中心でした。中学に入ると読み書きと文法に変わります。この切り替えでつまずくのは、よくあることです。

be動詞と一般動詞の区別が中1の関門

戻り先が中1になったら、最初に確かめるのはここです。1つの文に動詞は1つ、という決まりを知っているかどうかで先が変わります。英検アカデミーのサイトでも、この使い分けが曖昧なまま進級すると、その後の内容が理解できなくなると説明されています。

よくある間違いが I am study English. という形です。am も study も動詞なので、この文は成り立ちません。正しくは I study English. か I am studying English. になります。

確かめ方は簡単です。「彼は学生です」「彼はサッカーをします」を、口に出して英語にしてみてください。He is a student. と He plays soccer. がすぐ出れば、ここは通過しています。

出てこなければ、この2つの形だけを交互に音読します。She plays tennis. と She is a tennis player. のように、動詞が1つずつ入った文を並べて読みます。

中2や中3でも、ここがあやしいなら先に直してください。三単現のsも疑問文の語順も、この区別の上に乗っています。

中1の教科書を1日5分音読する

戻る場所が決まったら、次は音読です。読める英文を増やすところから始めると、文法の説明も入ってきます。新しい教材は要りません。手元の教科書で足ります。

進め方は4つです。まず音声で正しい発音を確かめます。次に1文ずつ日本語訳と照らし合わせて、意味が分かった状態にします。

そのうえで、音声を真似して声に出します。最後に、つっかえずに読めるまで同じ文を繰り返します。多くの教科書はQRコードから音声を聞けるようになっています。

音読は目と口と耳を同時に使うので、黙読より頭に残ります。1日5分から10分で十分です。同じ文を何日も繰り返してかまいません。

薄い問題集を1冊だけ3周する

問題集は、開いて簡単すぎると感じるくらいでちょうどいいです。1冊を3周したほうが、3冊を1周ずつやるより力がつきます。英語が全くわからない状態なら、中1向けの薄いもので構いません。

1周目は、わからない問題の解説をすぐ読んで先へ進みます。完璧を目指さず、最後まで通すのが目的です。

2周目は、間違えた問題と自信のない問題だけを解き直します。3周目は、2周目でも間違えた問題だけです。周を重ねるごとに、かかる時間は短くなります。

定期テストの点を先に上げたいなら、教科書に合わせて作られた問題集が向いています。範囲がそのまま出るので、やった分が点になりやすいです。

入試まで見て基礎から直したいなら、レベル別に分かれた問題集を選びます。中1と中2の内容から始められるものが、書店にも並んでいます。

みやぎさん
みやぎさん

1冊やり切った経験そのものが効きます。次の1冊に進むときの気持ちが変わりますよ。

単語7割、文法3割で時間を配る

時間の配り方にも目安があります。やり直しの時期は、単語に7割、文法に3割で構いません。元英語教師のしげるさんのサイトで示されている割合です。

単語がある程度分かれば、文法があやしくても文の言いたいことは見当がつきます。逆に、単語を知らないまま文法だけ覚えても、テストの文は読めません。

この時期は、書けなくても意味が分かる単語を増やすほうを優先してください。つづりは、意味が入ってからでも間に合います。

覚え方の順番も決まっています。まず分かる語と分からない語を仕分けます。分からない語だけを集めて、期間を空けて何度も見ます。

何度やっても残る語は、紙に書いて机の前に貼るか、スマホの画面に設定してください。目に入る回数が増えるだけで、覚えられる語もあります。

覚える量が多いのは気のせいではありません。文部科学省の中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編では、1600語が中学校で新たに指導する語数の下限とされています。小学校で習う600語から700語も合わせると2200語から2500語になる、と説明する塾のサイトが多いです。

やめたほうがいい3つの勉強法

やり直しの時期に、逆効果になる進め方があります。分厚い参考書、解きっぱなし、まとめノート作りの3つは避けてください。どれも英検アカデミーのサイトで挙げられているものです。

やりがちなこと 何が起きるか 代わりにやること
分厚い参考書を買う 途中でやめて自信をなくす 薄い中1向けを1冊選ぶ
丸をつけて次に進む 同じ間違いを繰り返す その場で教科書の該当箇所を見る
まとめノートを作る 作った時点で満足する 作ったら声に出して覚える
間違えた問題には必ず印をつけてください。印がない問題集は、2周目にどこを解けばいいのか分かりません。3周目まで使うことを考えて、1周目から印をつけながら進めます。

今日は5語と1ページから始める

最後に、今日やることを決めます。単語5語と、教科書1ページの音読。この2つだけで初日は十分です。量を増やすのは、1週間続いてからにしてください。

英語は前の内容が分かっていないと次が分からない教科です。だから止まるのも早いのですが、戻れば戻った分だけ通じるようになります。

保護者の方が見てあげられるなら、丸つけ役をお願いしてください。できた問題のほうを先に見てあげると、続きやすくなります。

1週間できたら、そこを認めてあげてください。英語が苦手な状態が長いと、できた回数を自分では数えにくくなっています。

すぎやまさん
すぎやまさん

5語と1ページなら、今日から始められそうです。

1週間続いたら、単語を10語に増やします。それでも1日10分から15分で終わる量です。テストの点が変わるまでには時間がかかりますが、読める文は今週から増えていきます。

この記事を書いた人
みやぎさん
みやぎさんのベストオンライン英会話の管理者であり外国語関連のライターです。資格勉強に英会話の先生や生徒からリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。特に学生向けの英語について執筆しています。
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