蛍光ペンとは?光る仕組みと種類、勉強での使い方

what-is-highlighter-pen 蛍光ペン
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蛍光ペンとは、文字の上に引いても下の文字が読める透明なインクに、光を強く跳ね返す蛍光の色素を混ぜたペンのことです。英語では「ハイライター(highlighter)」と呼び、名前のとおり「目立たせる(highlight)」ための道具で、書くためのペンではありません。1970年代にドイツのスタビロ社が平たい形の「BOSS」を出して世界に広まり、日本では1980年代から学生の定番になりました。今は目に優しい淡い色や、消せるインク、線の端が見える窓付きなど、種類が10以上に分かれています。

文具メーカーの製品説明、インクの仕組みを解説した技術資料、文具店と学習法の専門サイトを合わせて5本読み比べ、言葉の意味、光る仕組み、種類、マーカーとの違い、勉強での使い方、選ぶときに見る点まで整理します。

蛍光ペンの意味。透ける色で「目立たせる」ペン

言葉 意味
蛍光ペン 蛍光の色素を混ぜた透明なインクで、文字の上に引いて目立たせるペン。日本での呼び名
ハイライター(highlighter) 英語の呼び名。「highlight=強調する」から。海外の製品名はこちら
ラインマーカー 日本のメーカーが使う呼び名。蛍光でない淡い色の製品も含む
マーカー(マーキングペン) 太い線を書く不透明なペン全般。文字の上に引くと下が読めなくなる。蛍光ペンとは別

蛍光ペンとマーカーの違いは、インクが透けるかどうかです。蛍光ペンは文字の上に引いても下の文字が読めるように、色素を薄く、透明な液に溶かしてあります。マーカーは紙や物に色を「書く」ためのペンで、インクが濃く、文字の上に引くと隠れます。「蛍光」の名前が付いていても、最近の淡い色の製品は蛍光の色素を使っていない物もあり、正確には「ラインマーカー」に分類されます。

光る仕組み。紫外線を目に見える光に変えて返す

蛍光ペンの色が「光って見える」のは、インクの色素が蛍光を出すからです。普通の色は、当たった光の一部を吸って残りを返すだけなので、返す光は当たった光より弱くなります。蛍光の色素は、目に見えない紫外線を吸って、目に見える色の光に変えて返すので、周りの色より多くの光が目に届き、紙から浮いて見えます。蛍光灯や太陽の光には紫外線が含まれているので、その下で見ると特に明るく、紫外線の少ない白熱電球やろうそくの下では普通の色に近く見えます。黄色が一番目立つのは、人の目が黄色から黄緑の光に一番敏感だからです。

種類は5つ。インク、色、消せるか、ペン先、形

分け方 種類 特徴
インク 水性染料/水性顔料 染料は色が鮮やかで安い。顔料はにじみと裏写りが少なく、水性ボールペンの上に引いても字がにじみにくい
色の濃さ 蛍光色/ソフトカラー(淡い色) 蛍光色は目立つが目が疲れる。淡い色はノート全体が落ち着き、コピーやスキャンでも黒くつぶれにくい
消せるか 消せない/こすると消える(フリクション) 消せる物は引き直せるが、熱で消えるので夏の車内やコピー機で薄くなる
ペン先 平たい(チゼル)/窓付き/両端(ツイン) 平たい先は太線と細線を1本で。窓付きは線の終わりが見えてはみ出さない。ツインは細字で書き込みもできる
キャップ式/ノック式/固形(クレヨン型) ノック式は片手で使え、キャップの乾きが無い。固形は裏写りせず乾かないが、細い線が引けない

初めて選ぶなら、水性顔料で淡い色、平たいペン先のキャップ式が、勉強でも仕事でも一番つぶしが利きます。蛍光色の黄色1本だけ、という選び方は、目立つ代わりにノートの全部が黄色になって、あとで見返したときに大事な所が分かりません。

勉強での使い方。色は3色まで、引くのは1行の3割まで

  • 色は3色までに決めて役目を固定する。例:黄色=覚える語、ピンク=重要な文、青=分からない所。4色以上は見返すときに意味を思い出せない
  • 引くのは1ページの3割まで。半分以上に引くと、引いていない所が無くなって目立たない。まず読んでから、2回目に引く
  • 線は文字の中心を通す。下線ではなく文字の上を通すのが蛍光ペンの使い方。下線にすると次の行にかかる
  • ボールペンで書いた所は乾いてから引く。水性ボールペンの上に染料の蛍光ペンを引くと字がにじむ。顔料の蛍光ペンなら乾いていればにじまない
  • コピーやスキャンするノートは淡い色を使う。蛍光の濃い色は白黒コピーで黒くつぶれて、字が読めなくなる

蛍光ペンは「引いた瞬間に覚えた気になる」道具で、引くだけでは記憶に残らないという研究が学習法の分野で知られています。引いた所を後で自分の言葉で書き出す、隠して思い出す、という使い方を足して初めて役に立ちます。

選ぶときに見る4つ。裏写り、色、ペン先、乾きにくさ

見るところ 目安
裏写り 薄い紙の教科書や辞書に引くなら、顔料インクか固形タイプ。染料は裏に色が出やすい
目立たせたいなら蛍光の黄色とピンク。長時間見るノートや見返す教科書なら淡い色
ペン先 教科書の行に合わせるなら太線4mm前後の平たい先。図やグラフに引くなら細字のツイン
乾きにくさ キャップを開けたまま使うならノック式か、乾きにくいインクの表示がある物

価格は1本100〜150円が中心で、5色のセットが500〜700円です。消せるタイプと固形タイプは1本200円前後になります。

よくある疑問。乾いたとき、服についたとき、消せるペン

キャップを閉め忘れて書けなくなった蛍光ペンは、ペン先を水に10秒ほど浸けてから紙に数回引くと、染料タイプならたいてい戻ります。顔料タイプは戻りにくいので、キャップの閉め忘れが多い人はノック式を選びます。服や机についたインクは、水性なので乾く前なら水でたたけば落ちますが、乾くと染料が繊維に入って落ちにくくなり、中性洗剤をつけて30分置いてからもみ洗いします。消せる蛍光ペンは60℃前後の熱で色が消えるので、コピー機や車のダッシュボードに置いたノートは薄くなり、逆に冷凍庫に入れると戻ります。証書や答案など残す紙には使いません。

蛍光ペンは「透けるインクで目立たせる」道具。色は3つまで

蛍光ペンとは、透明なインクに蛍光の色素を混ぜて、文字の上に引いても下が読める「目立たせる」ためのペンで、紫外線を目に見える光に変えて返すので紙から浮いて見えます。種類はインク、色の濃さ、消せるか、ペン先、形の5つで分かれ、初めてなら顔料インクで淡い色の平たいペン先が使いやすく、勉強では色を3つまでに決めて役目を固定し、1ページの3割までに引くのが決まりです。

まず、今使っている蛍光ペンの色が何色あるかを数えてください。4色以上なら、役目を決めた3色に減らすだけで、見返したときに大事な所が分かるノートになります。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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